サニー「陽輝！」

「はい！・・・って、サニーさん？」

ある日、陽輝はバタバタと研究所内を駆け回っていた。
そんな陽輝に声をかけるサニー。

出会った当初は陽輝から声をかけることが大半だったが、最近はサニーから声をかけることが多くなっていることに二人は気付いていない。

サニー「なんかいつもより忙しそーじゃね？」

「あはは、確認してもらわなきゃいけないものが多くて・・・運動不足が解消されるくらい走り回ってますよ」

サニー「んなのあのハゲに全部任せりゃいいのによ」

「いいんですよ、仕事しかやることないですから」

サニー「相変わらず仕事ばっかで寂しい奴だな
そんなお前にこの俺がいい話を持ってきてやったぜ」

「いい話、ですか？」

フッ、と笑うとサニーは得意気に話す。

サニー「さっき松から連絡があってな、新しいメニューを考えたから明日試食しに来てほしいってよ」

“松”というワードを聞いた陽輝は目を見開いて驚く。
サニーが”松”というと当てはまるのは一つしかない。

「ま、松ってまさか・・・小松くん！？」

サニー「やっぱり松のことも知ってたか」

「もちろんですよ！」

リーガルマンモスの時のことを知っている陽輝なら小松のことも知っているだろうと考えていたサニーは、予想通りの反応を見て満足気に笑う。

「小松くんか～！一度は会ってみたいなぁ・・・！」

いつか来るかもしれない日を思い浮かべてニヤニヤしていると、はぁ？といった表情でサニーが言う。

サニー「何言ってんだ、お前も明日行くんだよ」

所長にももう言ってあるし、と付け加えるサニーはさも当たり前かのように平然と言ってのけた。

「え・・・え！？
い、行くって、もしかして・・・ホテルグルメにですか！？」