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前編

 再会はあまりに突然だった。
 その日、鷹峯は高校の同窓会に出席していた。会場となったのは会社の最寄り駅から数駅先にある外資系ホテル。鷹峯は仕事を終えたその足で、ホテルへと向かった。
 高校を卒業して、すでに十年が経った。若かったあの頃が嘘のように、みな三十を目前に控えていた。多くの者が職も安定し、家庭を持つ者も増えてきた。
 鷹峯は一年前に転職をしたため、ようやく職場に馴染んできたといったところだ。結婚はしていない。恋人も、ここ一年はいなかった。故郷に住む両親は、そんな息子のことをあまり気にしていないようだった。好きなように生きればいい、縁があったならその時は相手をちゃんと紹介しなさい。母に云われたのはそんな言葉だった。
「縁があったら、か」
 思わず苦笑気味に呟いた。
 同窓会の会場には、すでに多くの学友たちがいた。見知った顔もいれば、同じ学年にいただろうかと記憶にない者もいる。だが、周囲は一目見て鷹峯のことがわかったらしく、すぐに声をかけられた。
 生まれついての斑髪は忘れたくても忘れられないと、誰かが笑った。
 同じクラスだった悪友。剣道部に所属していた仲間。それから、名前も顔も覚えていない女性たち。次から次へと人が来ては、散っていく。しかし、なかなか女性たちは鷹峯の周りから離れようとしなかった。鷹峯が解放されたのは、同窓会の幹事が挨拶をするため壇上に上がった、その時だった。
「鷹峯、お前今独り身だろ? だから、食い付かれてるんだよ」
 見るからにげんなりしていた鷹峯に対し、悪友がからから笑いながら囁いた。なるほどなと、納得する。
「お前、見た目も体格もいいし、給料だって悪くないんだろ? そんでフリーだったら、女は放っておかないって」
「面倒くせぇな……こっちは酒飲めればそれでいいってのに」
「お前変わらねぇな。でも、うちの学年、昔から女子のレベル高かったじゃん。一人くらいお持ち帰りしてもいいんじゃないか」
「……そういう気分じゃねぇよ」
「何だよ、未だに堅物なのかお前。まさかあれか? 今でも忘れられない女がいるってやつか?」
 友人の言葉に、鷹峯は動きを止めた。口元まで運んでいたグラスを下ろす。それを無言の肯定と取ったらしく、傍らの男はからかうように笑っていた。鷹峯は聞かなかった振りをして、男の指摘も、自分の葛藤も、全てを飲み込むように酒をあおった。

 “忘れられない奴がいる”

 それは紛れもない事実だった。
 だが、女ではない。相手は、自分より十二歳年下の男だった。
 鷹峯には、所謂前世の記憶がある。
 小学校に上がったばかりの頃から、頻繁に夢を見るようになった。着物を着た幼い自分が刀を持った男に襲われる夢。自分を庇った母が血塗れになって死ぬ夢。幼かった鷹峯は、それを初めて見た時、泣きじゃくりながら母の寝室に飛び込んだ。
 あまりにリアルで、あまりに痛烈な夢だった。夢は、どんどん年を重ねていった。夢の中の鷹峯は二十歳になると、軍人になっていた。そこで出会った者たち。その中に、鷹峯の“忘れられない相手”がいた。

 夢が己の記憶だと理解したのは、いつだっただろう。何歳の頃だったかは定かではないが、きっかけとなった事柄は覚えている。
 ある夜、鷹峯はまた夢を見た。
 それは燃え盛る甲板でのことだった。海軍所属となった鷹峯は、軍艦の中にいた。しかし、艦は何かのきっかけで大破し、炎に包まれ、今にも轟沈しそうな勢いであった。その炎の中、鷹峯は一人の男を腕に抱え、ひたすらその名を叫んでいた。
 ぐったりとした体、白い軍服が彼の鮮血で染められていく。今にも途絶えそうな呼吸と、虚ろな目。命が消えていく様を目にしながら、鷹峯は絶望に叩き落とされた。
 護ると誓った。彼の盾となり、剣となることが己の道だと信じていた。それなのに、その相手を護ることができなかった。
 ついに、男の瞼は落ちた。その時の、悲愴。偽物だとは、とても思えなかった。激情も、慟哭も、実際に体験したことでなければ説明がつかないほど、鷹峯の心をかき乱した。
 そして目が覚めた鷹峯は、“全て”を思い出した。


 ホテルのロビーを後にし、鷹峯は外に出た。すでに日は沈み、頭上には真っ黒な空が広がっていた。今宵は星も月も見えない。
 酒のせいで火照った体には、晩春の夜風は心地よかった。
 腕時計に目を落とす。短針は8を指していた。同窓会はお開きとなり、今は二次会の会場に向けてほとんどの者が移動を開始していた。しかし、鷹峯はその中に入ることはなかった。
 酒は飲みたりなかったが、級友たちとは充分会話ができた。それに、云い寄ってくる女性たちに閉口し、これ以上あの場にいたくなかった。
 いつもの鷹峯なら、多かれ少なかれ彼女たちの態度を歓迎しただろう。悪友が云っていたように、その場の勢いで誰かと関係を持っていたかもしれない。
 しかし、今夜はそのような気分にはなれなかった。
 それは、今朝見た夢のせいだった。

 あの、極寒地帯の大国が不凍港を求めて起こった戦争で、鷹峯はかけがえのない者を失った。その時の夢を、また見たのだ。
 戦争そのものは、アメリカ合衆国の仲介により、日本国にとっては比較的良い方向で幕を閉じた。外交官として世界を飛び回っていた鷹峯の古い同志の力もあってのことだったと、後に知った。
 だが、鷹峯に刻まれた傷は、それから生涯消えることはなかった。
 ただ一人、己の上官と心に決めた相手だった。国を護ると誓った魂を、彼だけに捧げていた。死ぬまで彼の傍にいるつもりだった。そのために、たとえ法で定められた年齢になっても、軍を退役せずにすむよう己の上官に働きかけた。「お前の権限なら何とかなるだろ」と口にした時の相手の顔が、今でもはっきり思い出せる。
 呆れたように眉を寄せ、深く溜め息をつき、そして彼は吐き捨てた。
『馬鹿が』
 そんな男が、自分の腕の中で冷たくなっていく光景を、ただ見ていることしかできなかった。
 鷹峯は絶望した。それでも、自暴自棄になることも、後を追うこともしなかった。
 生き残った者として、国を護るという彼の意志を背負い、戦い続けた。そうでなければ、自分たちの間にあった最大の絆が消えてしまうと理解していたから。
 それでも、眩しいばかりの蒼天を見上げる度、込み上げてくる寂寥感だけは、どうしようもなかった。

 会いたかった。
 ただひたすら、会いたかった。

 その寂しさだけは、他の誰にも埋められない。
 


 駅前は金曜日ということもあって、これから飲み屋で一杯やっていこうという会社員で溢れていた。
 もう少し一人で飲もうかと考えていた鷹峯だったが、その光景を見て興が醒めた。家に帰って、先日の出張先で買った地酒でも味わおうか。そんなことを考えながら、歩を進めた。 
 その後の行動は、全くの気紛れだった。
 改札付近まで来た鷹峯の視界に、有名なコーヒーショップの看板が目に入った。まるで引き寄せられるように、鷹峯はそちらへ向かった。
 ガラス越しに見える店内には多くの客がいたが、空席がちらほら見受けられた。女性や学生の利用が多いという印象がある店だが、一人で席に座っているスーツ姿の男性も幾人かいた。
 入ってみようか。興味本位で鷹峯は自動ドアをくぐった。
 ぶわっと甘ったるい香りとコーヒーの匂いが鷹峯を包んだ。店員の声に誘われ、レジの前に立つ。

 あいつは、コーヒーより紅茶が好きだった。

 メニューを眺めながら、不意にそんなことを思い出す。部隊の年少者や幼馴染みの女性が入れてくれる緑茶や紅茶を、彼は黙々と飲んでいた。伏し目がちだった横顔を、ありありと思い起こせる。初めて彼がコーヒーを飲んだ時はその味に眉をしかめ、大好物の辛子を入れようとしていたのを、部隊の者たちで止めたものだ。
 懐かしい。鷹峯はうっすら笑いながら、注文を告げた。支払いを終えると、カウンターの奥にある受け取り場所に向かうよう指示される。カウンターの中で注文の品を作り続けるスタッフを何気なく眺めながら、鷹峯は奥へと向かった。その足が途中で止まった。
 流れるような動きでコーヒーを注ぎ、クリームをのせ、ドリンクを客に手渡していくのは、一人の女性だった。歳は鷹峯よりはるかに若い。淡い栗色の髪を後頭部で丸く結き、白いシャツを肘まで捲くっている。化粧っ気のない顔は、しかし見惚れるほどに美しい。実際、鷹峯の前にいた数人の男女がみな、彼女の容姿に釘付けになっていた。
 冷たささえ感じさせる切れ長の双眸とすらりと伸びる指先。柔らかで艷やかな髪。
 まさか、そう思った。その姿は、鷹峯の記憶の中に存在する人物に瓜ふたつだった。
「そう、せい……?」
 思わず名前を口にしていた。彼女が顔を上げる。正面から見たその瞳は、やはり鷹峯の思い描く相手にそっくりだった。
 しかし、相手は何のことだと首を傾げた。不思議そうにすっと目を細め、「どうかしましたか?」と問うてきた。
 その澄んだ高い声に、鷹峯は我に帰った。
「いや、すまねぇ。知り合いに似てたものだから」
 素直に答えると、彼女はただ一言「そうですか」と返した。何の感慨も含まれていないその声に、鷹峯は自分の思い違いだったかと痛感した。
「どうぞ」
 彼女が差し出したコーヒーを受け取る。使い捨てのカップに入れられたコーヒーは、とても温かかった。
 コーヒーを手に、鷹峯は空いている窓際の席に腰を下ろした。テーブルにカップを置き、背後を振り返る。カウンター内では、先程の女性店員が他のスタッフと何かしら話をしていた。ずっと見ていたい気持ちに駆られたが、さすがに怪しまれると踏んで、前に向き直った。
 心臓が早鐘をたてていた。鷹峯は落ち着けと、己に云い聞かせた。

 彼女の姿は、自分が焦がれる青年に似ていた。前世の記憶の中にいる彼も、人目を引くほど秀麗な男だった。齢四十を過ぎても、その美貌が霞むことはなかった。あまり感情の乗らない淡々とした話し方も、よく似ている。
 もしかしたら、彼も自分のように転生しているのかもしれない。そんな希望を一瞬抱くほどに。
 しかし、彼女は鷹峯を見ても表情一つ変えなかった。他人の空似なのだろうか。
 鷹峯はもう一度、カウンターの様子を窺った。だが、そこにはもう彼女の姿はなかった。
 名札を確認すれば良かった。コーヒーを一口のみ、鷹峯は溜め息をついた。そして、何ともなしにカップに目を向けた。

 呼吸が止まった。

 心臓の音が頭の中で鳴り響く。それ以外の音は周囲から一斉に消えていた。
 カップには、黒い油性ペンで片仮名が記されていた。
 それは、一見すれば意味のわからない文字の羅列だった。だが、鷹峯にはすぐにその文字が意味するところを理解できた。


 それは、帝国海軍が使っていた、三字コードの、暗号だった。


「……っ!」
 鷹峯はすぐさま立ち上がった。
 周りの客が何事かと驚くほどの勢いで、店を出た。鞄とカップを手に、店の外で立ち止まる。そして忙しなく、辺りを見回した。
 カップには、こう書かれていた。

 “ソトデマテ”



「鷹峯」
 名を呼ばれた。記憶にあるものより高く、それでいて変わらない凛然とした響きだった。
 鷹峯はすぐに声の主を見た。
 そこには、先程カウンター越しに出会った女性店員が、真っ直ぐこちらを見ながら立っていた。
「蒼世……」
 今度こそ間違いない。鷹峯は確信を持って名を口にした。
 彼女が、蒼世が、一歩ずつ近寄ってくる。先ほどとは違って解かれた長い髪が、蒼世が動くたびに波打った。その身に纏うのは、濃紺のブレザー。どこかの学校の女生徒の制服だ。
 鷹峯の知る、海軍軍人だった蒼世とはあまりにかけ離れた姿だった。
 だが今の鷹峯には、それは瑣末な問題だった。
「久方ぶりだな」
 目の前まで来た蒼世が、こちらを見上げる。鷹峯は口の中に溜まった唾を飲み込み、「ああ」と頷いた。そこには、万感の思いが込められていた。
 それを感じ取ったのか。蒼世は目元を和らげた。
「元気そうだな」
「ああ。それなりに」
「仕事帰りか」
「……まぁ、そんなところだ。お前は、まだ高校生か」
「ああ」
「アルバイトしてるのか」
「この春からな」
 他愛ない話を続ける。それ以外には、何も話せなかったから。
 過去のこと。今までのこと。話そうとすると、言葉が詰まる。ずっと抱えてきた思いが溢れ出しそうで、鷹峯は唇を噛んでそれに耐えていた。
「……鷹峯。場所を変えるぞ」
 暫しの沈黙が続いた後。蒼世はそう云うと、鷹峯に背を向けた。ついてこいという無言の命令だ。鷹峯は迷いなく、後に続いた。

 蒼世に連れてこられたのは、駅からほど近い、彼女が独り暮らしをしているというマンションだった。真新しい建物は、高校生の独り暮らしには不相応と感じるほど、立派なものだった。
 オートロックの扉を抜け、二人揃ってエレベーターに乗る。その間、どちらも口を開くことはなかった。
 鷹峯はじっと、蒼世の後ろ姿を見詰めていた。この細い背中を支えると決めた日のことが、昨日のことのように思い出される。そして、その命を失った日のことも。
 蒼世の自宅は最上階の角部屋だった。扉を開けた蒼世に促されるまま、室内に上がる。来客用のスリッパを履き、リビングへと入る。必要最低限の物しかない清潔な空間。主の性格をよく表している。
 白い部屋。整理された書物。清浄な空気。そこに立つ、細身の麗人。
 今見ている光景と、かつて目にしたものが重なった。鷹峯はその瞬間、限界を迎えた。
「っ!」
 感情のままに、鷹峯は蒼世の体をかき抱いていた。細く折れそうな体を、力の限り抱き締める。抵抗も、拒絶の言葉もなかった。
「蒼世っ」
 歯を食いしばり、呻くように名を呼ぶ。伝わってくる体温が、脈動が、鷹峯をどんどん昂ぶらせていった。
 蒼世の手が、鷹峯の背に回る。ただ添えられている手の感触は、かつてないほど優しかった。

 いったい、どれだけの間そうしていたのだろう。「そろそろ離せ」という蒼世の一言で、鷹峯は彼女を解放した。
「……悪かった」
「落ち着いたか」
「ああ」
 蒼世の手が、一房落ちた鷹峯の前髪を摘み、そして離した。たったそれだけのことで、心が落ち着きを取り戻す。
「茶を入れてやる。座って待っていろ」
 蒼世がキッチンへと入っていく。
 自分で入れられるようになったのか。背中を見送りながら、鷹峯はぼんやりと思った。
 上着を脱ぎ、ソファーへと腰掛けた。しかし、すぐにじっとしていられなくなり、鷹峯は蒼世の傍へと移動していた。
「手伝う」
「構わない。座っていろ」
「運ぶくらいはさせろ」
 食いついてくる鷹峯に、蒼世は呆れたようだった。
「待っていろと云ったはずだが」
「……悪いな。“待て”ができなくて」
 蒼世の姿が視界に入らないことが、耐えられなかった。冷静になってなお、長年心を蝕んだ痛みは消えなかった。
 自嘲気味に云った鷹峯の言葉に、蒼世は眉を顰めた。手にしていた茶葉を置き、こちらへと近寄ってくる。
 蒼世の右手が、鷹峯の頬に触れた。彼女は囁いた。
「何を、そんなに恐れている」
 低く、宥めるような声だった。鷹峯は刹那、目を見開いた。かつての上官は、こちらの胸中を簡単に見透かしていた。
「お前を、失うこと」
 嘘偽りなく答える。蒼世はただ目を細めるだけで、声の色を変えることはなかった。
「お前は、犲として私の副官になった日から、私を斬る覚悟も己自身が死ぬ覚悟もできていたはずだ。それなのに、何を今更恐れる」
 犲。
 それはひどく懐かしい名前だった。鷹峯が己の記憶が事実であると確かめようとして、すぐに断念したのも、犲のことがあったからだ。
 犲に関する記録は、全て自分たちの手で消していた。だからきっと、それに関する資料は見つからない。
 それに、記録だの資料だのは、正直どうでもよかった。鷹峯の中にある慟哭と痛み、それだけが全てだった。
「……覚悟はあったさ。それでも、痛みは消えない」
 蒼世の右手に、己の左手を重ねる。
 瞼を下ろせば、あの日の光景がまざまざと蘇る。
 刻まれた傷は塞がることなく、ずっと血を流し続けていた。会いたいと、叫びながら。
「もう、犲も大蛇も軍もいねぇ……俺はただの会社員で、お前はただの高校生だ……あの頃みたいに覚悟を決めることもできねぇし、その意味もない。だから、余計に怖いんだよ」
「馬鹿が……」
 吐息混じりの言葉は、なぜかひどく柔らかく聞こえた。そういう伝わりにくい優しさは変わらないなと、鷹峯は僅かに表情を緩めた。
 蒼世の顔が近付く。彼女が背伸びしているのだと分かった瞬間、唇が重なった。
「蒼世……」
 驚きで言葉を失う。鷹峯から身を離した蒼世は、変わらぬ態度で云った。
「あの頃と違うと云うなら、今の私を見ていればいい。今、お前の目の前にいる私を。過去に囚われるな。鷹峯。私は、ここにいる」
 鋭く、眩しいほど強い意志を宿した瞳が、鷹峯を映した。目を逸らすことは許されず、ただ鷹峯は蒼世を見つめることしかできなかった。
 身震いした。それは魂からの武者震いだった。
 かつて同じ経験したことがある。隊長として犲を率いてきた蒼世。最も幼かった彼が、誰よりも確固たる意志と覚悟を胸に抱いていた。そのことを知った時、鷹峯は彼を支えるために生きると決めた。

(やっぱり、俺は……お前の傍じゃねぇと、駄目みたいだ)

 蒼世の腰に腕を回す。体が密着し、かつて存在しなかった柔らかな胸が自分の胸部と重なる。
 暫し見つめ合い、どちらともなく目を閉じる。
 触れ合った唇は、100年前と変わらぬ温もりを鷹峯に教えてくれた。



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