三成、私の御主人様になってください! 裏
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「なーんか最近、三成が無駄に暴君になったんだよなぁ…」
「僕もなんだよぉ…、踏まれたりとか叩かれたりとか…怖くて、鍋だって三杯くらいしか美味しく食べられないよ」
…その三杯って、君がいつも背負っている鍋一杯を基準にしてだよね?
…と、所と時は変わって学校でのこと。
私と官兵衛、そして秀明君は、中庭で集まってお昼をとっていた。
私達の共通の話題といえば、私の彼氏で、二人共…いい意味でも悪い意味でも付き合い深い三成の話だ。
どうやら、最近彼は、前より鬼畜に磨きがかかったと彼らの中で専らの噂らしい。
「私は…あんまり変わらないかな…」
「だよねぇ。三成君って、きみには甘いんだもん」
「まぁ、いいじゃないか。由香と比べれば、小生達のほうが頑丈だからな」
…最近の三成の様子を思い出して、そう答えた。三成は相変わらず私にご飯を奢ってくれるし、何か作っていったらぐちぐち言いながらも完食してくれる。
学校で会う分には、私と彼の関係は前と殆ど変わらないと言ってもいいだろう。
「…私、そろそろ行くね」
「もうか?」
「うん。三成、私と二人が一緒にいるの、気に食わないみたい」
お弁当箱を袋に入れて、私は椅子から立ち上がった。
官兵衛は手枷のせいで箸が掴みにくいし、秀明君はいつも休み時間いっぱいずっと食べてるから、二人はもうしばらくここにいるだろう。
まぁ、そろそろ暖かくなってきたし、それだけここにいたって、風邪はひかないだろうけど。
「…そういえばお前さん、今日は長袖なんだな。暑くないのか?」
「ん?うーん、ちょっと暑いかな。でも…ううん、何でもない」
言葉はそこまでにして、私は控えめに手を振り、歩き出した。
大きく手は振れない。手首には、赤い縄の痕が残っているのだ。
「そりゃあ、鬼畜に磨きもかかるよ、あんだけ実験してれば」
…昼の三成は全く変わらないのに対して、夜の三成は私に対してどんどんドSに成長してきている。
昨日の夜だって、某メッセージアプリで散々命令をしてくれたばかりだ。
…しかし、彼らには悪いが最近私は生まれて初めてくらいに満たされている。
三成も、相手が我慢できるギリギリのあたりを見極められるようになってきたし、卒業まではなんとか耐えてもらうことにしよう。
…ああでも、二人がそれで目覚めたら困るな。