三成、私の御主人様になってください! 裏
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「三成…おりいってお願いがあるの」
「…何だ。また飯か」
「いや、それはいい。既に食べてきたから」
「ならば何だ。早くしろ」
目の前にいるのは、私の彼氏、石田三成。
…この会話だけ聞けば本当に付き合っているのかと思うくらい冷たく感じるだろうけど、内側に入れた人に対してはとても優しい人だ。
『飯』のことだって、私がお腹空いたって言う度、なんだかんだ言って奢ってくれてるし。
しかもなんか可愛いし。初心だし。実は尽くすタイプだし。この前、わざわざ吉継にまで相談して乙女なショップまで行って私にプレゼントをくれた時の、あの真っ赤な顔は忘れられない。マジ可愛い三成私の天使。ブラッディエンジェル。
…という話は置いておいて。
「ほんっとーに申し訳ないと思うんだけどさ」
「…だから、何だ」
「私の御主人様になってください!」
お手本のような土下座を三成に向かってかましながらも、私は今まで集めた如何わしいグッズを差し出した。首輪から始まり、鞭とか手錠とか、とにかくそういう用途のグッズの数々。
「あ、全部使えってわけじゃないよ!ただ三成が私のことをちょっと虐めてくれればいいだけなんだよ!?」
理解が追いつかないのか、仏頂面のまま硬直した三成に、そうやって言い訳をしてみる。
その内三成の顔がじわじわと赤くなり始めたのがそれから数分後だったので、少なくとも正気に戻るのにはその程度の時間が必要だったようだ。
…三成だし、そう一筋縄ではいかないよねぇ。
そもそもこの反応からもわかるように、彼は本当に初心だ。
付き合ってからキスをするまでは数ヶ月の月日が必要だったし、ようやく身体を重ねたのなんて今から数ヶ月前だった。勿論童貞だった。
最近はようやく行為中に興奮するという感覚がわかってきたみたいだけど、それでももう恋人になって一年は経ってるのに。
そんな彼に、いきなり『SMプレイやらない?』なんて言うのはおかしいと自分でも思ってる。
…しかし、これは死活問題なのである。
そもそも最初、彼とお付き合いを始めるそのずっと前から、私はドのつくMだった。
まず、最初に三成に惚れたのも、刺々しい言葉とか、常に鋭い目つきとか、そういうものに惹かれてしまったからなのだ。
今では付き合ってからかなり経ち、そういう性癖を抜きにしても、彼の好きなところはたくさん言えるようになったけれど…、それでも、衝動というものは、そう簡単に抑えられるものではない。
そろそろ禁断症状が出そうだったので、今日、こうして切り出したわけだ。
もう何回、禁断の『半兵衛さんか元就の足元に滑り込む』をやりそうになったか…!
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