Sっぽい家康 裏
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「…家康」
「ん、なんだ?」
戦も会議も宴もない、なんでもない日の昼下がり。
いつも忙しい家康だけど、恋人の私を大事にしたいと、一週間に一回は必ず二人で部屋で過ごす時間を作ってくれる。
その時間だけは、私達は口付けを交わしたり抱き合ったりして、世のいざこざを忘れて過ごすのである。
人には大きい声で言えない行為をする時も、いつもこの時間。
…こんなのんびりした時間は、愛しい。
けれど今私は彼に、それをぶち壊すようなお誘いをかけようとしていた。
「家康……、私実は」
「ああ」
「被虐趣味なんだ」
「……え、は、えっ!?」
「でも、家康にS…あ、嗜虐趣味のことね。になれとは言わないから……」
突然のカミングアウトに目を白黒させる家康。
そのきょろきょろと落ち着きなく泳ぐ家康の目を真正面から見据えて、私は言った。
「家康の前で、自慰がしたい」
「………!?」
顔を赤くする彼を、畳に押し倒す。
勿論、頭をぶつけないように支えはした。石頭な家康が全力で頭をぶつけたりすれば、まず畳の方が凹む。
上から見下ろす家康は、やはり戸惑っているようだ。私はMだけど、家康は多分ノーマルだから。
…だけど、私が身体を許したいのは、家康だけだから。
「ごめん。…ほんと、手は出さないから」
「…あ、あ。お前が満たされないのは、ワシも本意では、ない」
「…ほんとごめん。マジ…あ、本当に無理なら目を瞑ってくれていいよ」
林檎のよう、という例えがここまで当てはまることって中々ないだろう。
どこぞの武田の若虎にも引けを取らない赤さだ。全身の血液が顔に集中してそう。
…ほんと、申し訳ない。
そう思いながら自分の服のボタンを外す私は、思ったより悪なのかもしれない。
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