変態彼氏! 裏
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
光秀の指で掻き回されるのは、実を言うと好きだった。細くて長い指はいい所を的確に探り当て、する度に私を間違いなく気持ち良くしてくれていたから。
…それが、こんなにも憎らしくなる時が来るなんて思ってもみなかったけれど。
「、ん……ッ、あ」
「ほらほら、我慢ですよ」
「は、……っぁ、うっ」
ぐちゅぐちゅと聞こえる音は、私のそこが立てている音で間違いない。
光秀ほどじゃなければSでもMでもないけど、私も身体を繋げる行為が嫌いなわけじゃなくて、純粋な快楽ならば抵抗もなく受け入れてしまいそうになる。
でも駄目だ、いつも通りの感じでいけば、光秀との『賭け』に負けてしまう。
負ければ、私の身体の所有権は光秀に移り、それからはもう好き勝手に犯されてしまうだろう。
「は、……ッ、はぁ、」
「由香の好きなところは、ここ、でしたね。ほら、気持ちいいでしょう?」
「あ……!や、やめっ、だめ、ぁあッ」
私に示された賭けの内容は、『二十分間イカないこと』だった。
イッてしまえば光秀の勝ちで、イカなければ私の勝ちだ。もし私が勝てば、この行為からは解放すると、光秀は言っている。
…いつもしている時は、時計なんて見ない。見ないけど、多分いつもは達するまで二十分どころか十分も経っていないんじゃないかと思う。
だけど、今日ばかりは大人しくイカされるわけにはいかない。何とか逃げ切らなければ…
「……んん、ッんんん、…んぅッ」
「ほら、こうするともっと気持ちいいでしょう…、ああ、気持ちいいと困るんでしたね」
「あっ、……っん…」
胸の先にローターが当てられて、敏感な部分が振動に晒される感覚に、きゅっと唇を噛む。
いつの間にやら私の中を掻き回す指は三本になっていて、伝わってくる快感は私の意思だけでは誤魔化しきれそうもなかった。
私の声からは堅さが抜け、語尾が甘い震えを帯びて、蕩けた女の声へ強制的に変えられていく。
…どうしよう、これじゃいつも通り、どころか、いつもより早くイッてしまいそうな勢いだ。
別に縛られてることとかはそれに関係してない…と思うけど、あちらから押し付けられる快感は心の準備が整っていない状態でやってくるから、全てダイレクトに受け止めるしかなくなってしまう。
「あっ…あ、やだ、そこ、やだっ」
「嫌と言われればやりたくなるものですよ、由香。本当は嫌がられていないのなら尚更ね」
「い、や…あ、あ、あ、だ、め、おねが…っ」
中に入った指が、お腹側に折り曲がって、何度も優しく引っ掻くような手つきで弱点を刺激して…ああ、これは、私がイキそうな時の、光秀の手つきだ。
弱い部分のざらつきが、指の腹でクリクリと刺激される。慣れ親しんだ、的確な愛撫に、ビクッと腰が跳ね上がる。
にたぁ、とでも形容できそうな程邪悪に、光秀の唇が吊り上がった。
「あ……ッ、あっ…!っあぁ…!……ッ!あ、や……っ、あ、れ?」
「大丈夫ですか?由香。…何を不思議そうな顔をしているのです?」
「え……いや、その…っん!」
一瞬、光秀の指の圧迫感が、私の中から、消えたように感じた。
既にイク直前まで来ていた身体の熱は少しの間に収まって、不完全燃焼の快楽の残りかすのようなものだけが私の中に残っている。
絶頂が遠ざかって、また一からやり直しになりそうなくらいになると、光秀は何食わぬ顔で中をまた掻き回し始めた。それはやっぱり気持ちいいのだけれど…何だったんだ、今の。
私がイカなければいい、という勝負の途中じゃなかったっけ?光秀は、温情で手を抜いてくれるような人間ではないと記憶しているし、それは間違いないと思うのに。
「あ、あっ、……ん、んん…ッ」
「由香は、ここに触れると必死に声を抑えようとするのが可愛いですね。涙目で唇を噛む姿は、私の中では一等お気に入りなんですよ」
「……ッばか…っあ、あぁ……ッ、……っ」
……また、だ。
確実に気のせいじゃない。私がイキそうになる度に、光秀は私への責め手を緩めている。
彼にしては不可思議な動きに疑問を持ちながらも、短くなった周期で、また恐らく止められるだろう絶頂が私に迫ってきていて、何かを問う余裕はなかった。