変態彼氏! 裏
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「…ふう、疲れた………」
「そうですか?私は満足したのですがね…」
光秀が、ぐったりとテーブルにつっぷしている私の前に冷たいお茶を置いた。
行為の後、案の定というかかなり疲労している私に対して、光秀はその言葉通りにひどくツヤツヤとしている。
光秀は基本寝たり立ったりして虐められていればいいだけだけど、私は何をするか考えてそれを実行に移さなければいけないのだ。頭脳労働に加えて肉体労働、普段運動不足なのもあるし、疲れるのは当たり前だろう。
…というか、あれだけ長く行為をして何度も達しておいて頗る元気な光秀も多分おかしい。こいつの性欲に底はあるのか。
明日腰痛いだろうなぁと思いながらお茶を啜って、ようやく私は一息ついた。
SMプレイに付き合った後は、毎回こうしてお茶を煎れてもらってゆっくり休憩する。付き合わせている礼のつもりなのか、それとも欲が発散されたからなのか、この時間の光秀はいつも特に穏やかで優しくて、これも私がSMを拒否できない理由の一つかもしれない。
「この前のバイト先でさぁ…」
「心配いりません。由香の頑張りはいつか報われますよ」
心穏やかに、二人でコップを傾けながら他愛のない話を続ける。
もうしばらくしたら、あまり食に興味がない彼のためにご飯を作って食べさせてあげないと。光秀は私が作った食事以外は積極的に食べようとしないから、彼の生活水準は彼女である私にかかっているのだ。
…そう、いつも通りの流れに沿いたいところなんだけど、今日はその前に少しだけ寝かせてほしい。
なんだか、今日は猛烈に眠いんだ。
とにかく眠くて、頭が段々ろくに働かなくなってきた。
……眠い。
眠い、どうしよ、意識が……
「そろそろでしょうか…」
…何が?
あ、無理だこれ、もう口も動かないし、力が、入ら、な……
「………っ」
「おっと」
記憶は、ぐらりと、自分の体重を支えきれなくなったところまでで途切れていて。
私の身体を受け止めた光秀が恐ろしいほど愉しげに笑んだところを、見ることはできなかった。