「あっ、あっ、は、あぁッ、あっ」
「、っそれほど己の痴態を見るのが善いか…」

テレビのスピーカーからの音も相まって、部屋の中は卑猥な音で満たされている。聞こえるのは、ほぼ私の喘ぎ声と水音だ。
羞恥を強要されることによって、自分の声がより切羽詰まったような色を帯びたのを感じる。

…なんて屈辱的なんだろう。
それを強いられながら激しく犯されること、人権など無視したような扱いを受けることに、リミッターが外れたように欲情が止まらなくなっていってしまう。

「ふ、ん…、少しはきつくなったな。強請ってでもいるつもりか？」
「あぁあッ！…そこ、ぐりぐりされるの、気持ち、い…です…ッ！」

子宮口への無遠慮な刺激さえ快感になってしまうほどに、私の性感は元就に完全に支配されてしまっているらしい。
なんだか彼には、私の中の弱点を全て知り尽くされているような気にさえなる。


「あぁ！ッ…ひ、いッ、ちゃ…！」
「まだ、耐えよ…貴様の望み通りに、達させてやろう」
「あ！あぁあッ！」

限界に近付いていく身体。元就は腰つきを少し変えて、私のGスポットのあたりを竿全体で擦り上げるように刺激し始めた。

…確かそこは、自慰の時に私が弄った場所だ。
画面を見てみると、やはりそこに映る私もラストスパートを迎えていた。自分の指で、肉芽の裏のざらつきを掻き撫でている。
そういえばあの自慰は、元就にどう触れられたいか、の答えだったか。

画面の中の私と同様に、爪を立てて肉芽を摘まれれば、密かに期待していた痛みにぎゅうっとそこが反応した。

「ぃ、た……ッぁあっ…！」
「貴様の望み通りであろう…ッ、どうだ由香…、満足か、この淫乱め…！」
「あぁぁぁ！ありがとうございますっ！ッイク！イク、イッちゃうぅ！ご主人様、ぁああっ！」


…目の前が、真っ白に染まる。
意識がどこかに行ってしまって、初めて感じるような快楽の海に虚空を見つめたまま揺蕩った
とにかく気持ち良くて、まともな感覚も中々戻ってこない。



快楽の波から抜け出して、私の意識が空中から体内に戻ると、既に私の視界は違うものに変わっていた。
見えるのは天井と元就の姿だけで、動画だってとっくに終わっている。

「…はぁ、は…っ、ご主、人、様…？」
「まさか、もう無理などとは言うまいな？由香」

ギシリ、と軋むベッド。
この視界は、私がベッドに仰向けになって、元就を見上げている体勢…、つまり今、彼に押し倒されている状態なのだ。そう気付いて、私は少し冷や汗をかいた。
もう私、体力なんてほとんど残っていないのに。

「も、もう許して…」
「我を誘ったのは貴様であろう。恨むならば自分を恨むが良い。…我の気が済むまで、付き合って貰うぞ」


指先くらいしかまともに動かせない今の私には、逃げ出す手段どころか抵抗の術すらない。
まだ萎えていない様子の彼のモノが押し入ってくると、何故だかまた身体の熱が蘇ってきて…、それから数十分ほど、私は様々な体位で元就に犯し尽くされた。