元就、私の御主人様になってください! 裏
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「…ご主人様……」
絶頂後の気怠さを引きずった、ぐったりした身体をなんとか起こす。
快感の余韻と興奮で、まだ頭はくらくらしていてまともな思考能力は戻って来なさそうだ。…しかし、それは私の方の事情であって、元就の行動にも言葉にも影響はない。
ぐい、と顎を強く掴まれると、脱力していた私の上半身がそれに合わせて少しだけ持ち上がった。
不愉快げとも愉快げとも言い難いような彼の瞳と、強制的に視線がかち合う。
「貴様の薄汚い体液で我の部屋が汚れた…無論、責任は取るのであろうな?」
「…ぁ…は、はい」
平坦だが、だからこそ拒否を許さない声だ。
確かに、先程の自慰で体内に留めおけなかった愛液が数滴落ちて、床を汚している。不快げに少しぶらつかせた彼の足先もまた、私のはしたない液体で濡れて光っていた。
…元就は、昔から潔癖症というほどではなくてもかなりの綺麗好きで、人との接触も余程親しくないと嫌がるタイプだった気がする。
彼と私は親しい真柄ではあるけど、この埃一つ無いほど整えられた空間が、私の愛液なんてものに乱されるのはやはり気に食わないのだろう。
元就の言うように責任を取ろうと、私は両手を床につき、舌で溢れた愛液を舐めとり始めた。
酸味とも塩気ともつかない粘り気が、舌先をぬるつかせる。
「ん、……は、あ」
「ふん…、必死だな。それほどまでに、我からの褒美が欲しいか」
「ん、は、い……、ご主人様に…触れられたい、です…」
そう言って口元に差し出された爪先に戸惑いなく唇を寄せ、指の隙間にまで舌を這わせた。
元就は、そんな私の姿を少しだけ口角を上げて見下ろしている。中々見ることのない、愉快げな笑みだ。
…ああ、身体のそこかしこが疼いて仕方がない。自分の性癖にピッタリなAVに出会った時とか、SM的情事の妄想をしてムラムラした時とか、そういう時とは比べものにならない興奮具合だ。
疼き方で言えば、今すぐ自分のそこに手をやって滅茶苦茶に自慰でもしてもう一度達したいくらいなんだけど、多分それじゃあ満たされないだろうことだって充分にわかっている。
すっと、足先で顎を上げられた先に見える元就の姿。
今の私を満たせるのは、この世でただ一人、彼だけなんだろう。