半兵衛さん、私の御主人様になってください! 裏
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
全力疾走の後のような、激しい呼吸が止まらない。痛む肺を抑えて半兵衛さんの方を向くと、彼はこちらを愉しそうに観察していた。
…悔しさのような、惜しさのような感情に襲われて唇を噛む。責められていたのはこちらなのだから当たり前なのだが、あまりに余裕そうな彼の姿にほんの少し残った吟持のようなものが傷付いたのだろうか。
「…ご…ご主人様…まだ…、これ以上、焦らすんですか…?」
「もう少しね。もっと必死に君が強請るようになったら…面白いと思って」
「お、面白いって…、や、あぁっ」
腕にも力が入らなくて、お尻だけを突き出すような格好になった私に、彼はまた先程と同じ行為を強要する。
気持ちいいのは好きだし、虐められるのも好きだ。だけどそう言っても、苦しいことが苦しくなくなるわけではない。イケない時の激しい快感なんて、一層辛くなるだけだ。
バイブと指に擦られる内壁が、びくびくと慄いている。太腿ががくがくと震えていることから見ても…、もう私の身体は、限界に近いようだ。
「最初に入れた時より、どちらも随分感度が良くなったようだね。気持ちいいだろう?」
「ぁ、気持ちいい…っ、もう駄目、お願いイカせてぇ!お願いです、もう耐えられない…!」
…あと一度寸止めでもされれば、私の何かが決壊してしまいそうだ。そして多分このまま行けば、それはそう遠くない。
そう悟った私は、みっともないことを承知で半兵衛さんにイカせてくれとねだってしまった。
…私、さっきから、ろくに待てても堪えられてもいないじゃないか。
ずっと欲求不満なのは確かだったけど、ここまでだったなんて自分自身驚くくらいだ。
私の懇願に、半兵衛さんは深くため息をつく。
正に呆れた、というような感じのため息。私からは顔は見えないが、何となく今の彼の顔は伺い知れた。
「……堪え性がないね」
「ひんんッ!」
「先程から、ねだってばかりじゃないか。僕を従わせようというのかい?…頭が高いよ」
お仕置きの意味をもってだろう、叩かれたお尻がじんじんと熱を持つ。
…確かに私、今まで甘やかされすぎだったかもしれない。もう少し耐えられるように訓練でもしておくべきだっただろうか。
でも、やっぱりそれは無意味なようにも思えた。どれだけ訓練したところで、彼相手では興奮しすぎて理性なんて吹っ飛んでしまう。
「ご、めんなさい、そんな…、ごめんなさい、そんなつもりじゃないんです」
「『待て』もできないなんて、一から躾け直した方がいいだろうね。…ならばせめて、誠意くらい見せたらどうだい?」
「……っ、は、い…」
…聞き入れてほしいなら、その気になるような強請り方をしろということだろう。
私は投げ出しっぱなしだった両手をなんとか持ち上げて、自分の秘裂を両側に開いてみせた。四つ這いになった私の後ろにいる彼には、そこがよく見えるはずだ。
「…ま、待てもできない駄犬で、ごめんなさい、ご主人様、どうか私の…私の、ドマゾな二穴をぐちゃぐちゃに嬲って…い、イカせて、くださいっ」
「…芸だけは、それなりにこなせるらしいね。いいよ、及第点だ」
「ふッ、ぁ……っ!」
羞恥による興奮で荒くなった吐息で途切れ途切れになったおねだりの台詞は、どうにか彼に気に入られることができたらしい。
バイブと指が、中の弱点を掻き撫でるように何度も前後する。
元々勝手にイキそうになっていた身体だ、半兵衛さんがそうしようと思えば、逆らう術も道理もなかった。
「…イッ…!ぁ、あぁぁああッーー!」
初めて感じるような絶頂に、半分意識をどこかにやってしまったまま声をあげる。
前も後ろもとにかく気持ち良くて、もう完璧に調教されてしまったと喜びとも羞恥ともつかない感情をどこかで憶えた。