半兵衛さん、私の御主人様になってください! 裏
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部屋に何度も、パシン、と何かが破裂するような音が響いている。半兵衛さんの鞭が、床を打ちすえる音だ。
痛みは走らないが、その音から想像できる一打ちの重さに、びくんと体が震える。
「はぁ…っ、ご主人、様…」
「興奮してきているようだね。これが欲しいのかい?由香」
背中がどうもむずむずとして落ち着かない。全身が、優しさなど微塵もない強すぎる刺激を求めてざわついている。
…半兵衛さんは、魔法でも使えるのだろうか。背後から聞こえる音が、的確に私の被虐欲を燃え上がらせていく。
恐怖心はあれど、下腹部のどうしようもない疼きを収めてくれるのは彼しかいないだろうと、何より私の本能が囁いていた。
「はぁ…っ、ご、ご主人様…っ、じ、焦らさないで……、お願い、します…」
「おや、怖がっていたみたいだけど…、欲しくなってしまったのかい?」
「は…っい、それ、で、それで、打って、ください……」
鞭の音が止まれば、壁が防音仕様になっているこの部屋は酷く静かで。その静寂に私の懇願が染みていくのが、私の羞恥を掻き立てる。
…それでももう、半兵衛さんに鞭打たれたくて仕方ない私は、とっくに彼に支配されてしまっているのだろう。
さっきまで聞いていた鞭の音が私の背中から響く時の痛みを想像しただけで、じわりと興奮の証が滲んだ。
内側に留めおけなかった愛液が太腿を濡らし、
脚の内側をつぅっと伝う。
「ふふ、こんなにはしたなく濡らしてしまって」
「あぁっ……」
「…仕方ないね。鞭打ってあげようか」
ふふ、と軽やかに笑った彼は、その鞭の先端を私の身体に滑らせた。…早く、それを。私の身体に、打ち付けてほしい。
興奮のあまり、上擦ったような音が喉から溢れる。子宮がずくずくと疼いて、早く先をと暴れ出しそうだ。
「どうしようもない犬だね、自ら仕置きをしてくれだなんて。…さあ、せめて良い声で鳴いてくれたまえ」
「……ッぁああ!」
ーーーパァン!!
そう、綺麗な高い音が、私の鼓膜を大きく震わせた。
鋭く走った背中の痛みに、がくんと膝から力が抜ける。ひりひりする皮膚の痛みに呼応するようにぞくぞくする身体は、四肢に繋がる枷によって中途半端に吊り下げられた。
襲ってくる被虐の快楽に、口をはくはくと開閉させる。
「あ…っ、あぁ…っ」
「痛いかい?ほら、もう一回だよ」
「あぁッ!あっ、あっ!あぁっ」
散々焦らした割に、一度鞭をふるいだすと半兵衛さんの手つきには迷いがなく、私の背中に何度もそれが叩き付けられる。
その度私を支えている枷に繋がる鎖はガチャガチャと煩い金属音を立て、それにより一層官能が煽られた。
…いつもより、痛い。一回が重い。
それなのに、変なくらい、気持ちいい…
少し薄暗い部屋の中でこうして裸で拘束され、服を着たままの彼に何度も鞭打たれる。遠慮のない痛みも加わって、私は拷問や尋問でも受けているような気分を味わっていた。
「どうだい、由香。嬉しいかい?」
「ぁ、あ、ひッ、嬉しい、です…っ、気持ち、いい…ッ!」
「そうかい。…まだ欲しいのかな?」
「ひッぁ…!ほ、しい、もっと、お願いします、ご主人様…!」
いっそ、背中全部が痕だらけになるくらいまで、嬲ってほしい。流石に口には出さないけど、そんな劣情さえどこかから湧いてくる。
半兵衛さんの嗜虐心や欲を、私に全部ぶつけてほしい。それこそ、身を滅ぼすくらい。
「君は痛めつけられないと感じられないたちの人間だからね。酷ければ酷いほどいいだろう?」
「ぁ…わ、私…そうです、一番痛いのに…こんなに気持ちいいのは、初めて、で…っ」
「本当に…仕方のない変態だね」
「は、い…私、鞭打たれて感じる、変態です…ご主人様、どうか…もっと、私を、いたぶってください……」
私の言葉に、半兵衛さんが蕩けるような笑みを浮かべた。その菫色の瞳には、初めて見るような熱と冷たさが映っている。
その瞳で眺められながら痴態を晒すことがどうしようもなく気持ち良くて、視界が歓喜の涙で歪んだ。