半兵衛さん、私の御主人様になってください! 裏
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「は、半兵衛さん、ここって…」
「知っているだろう?…利用したことはなかったのかい?」
…目の前にそびえる建物は、一見して普通のホテルに見えた。しかし、その両端からずらっと立ち並ぶピンクピンクしたホテル達が、ここが『そういう』場所だと告げている。
大阪ホテル。それは、SM系ホテルの金字塔と言われ、全国展開を果たしているホテルの名前だった。全国展開されているということからわかるように大阪にあるわけではなく、どうやら本社が大阪にあるということからついた名前らしい。
入りやすいし、ベッドや家具も良質で、何よりグッズの取り扱いが豊富で人気なようだ。口コミで見た。
…あー、そうだった、半兵衛さんって根っからドSの方だった。
「そ、その、私、基本的にホテルまで行くような本格的なSMはしたことなくて…、その、ソフトとハードの間くらいが丁度いいというか…」
「おや、そうなのかい?…ふふ、それはそれは、手垢が付いていなくて結構じゃないか。大丈夫、僕は加減は得意だからね」
…SM系出会いサイトとかは、身近に良質なSが溢れていたせいでなんとなく敬遠していたふしがあって。これまでの経験といえば、彼氏がS寄りだった場合に私の趣味に付き合ってもらっていた感じのものばかりだったから、そういえばちゃんと知識があるガチのSの人と行為をするのは初めてだった。
それに今更気付いて、不安と期待が同時に湧いてくる。
…欲求不満をなんとか解消しようという軽い気持ちだったのに、私、今日初めてのこと色々されちゃうのかな。
…例えば、今まで憧れがあったけど知識が無いと危険だからってできなかった、あんなこととか、こんなこととか、彼はしてくれるんだろうか。
色々妄想してしまって頭の中がソレ一色に染まってしまった私の手を引いて、半兵衛さんはホテルの中に足を踏み入れた。
彼はなんだか慣れた様子でフロントから鍵を借り、私を連れて借りた部屋がある階へ上っていく。…今私、すごくドキドキしてる気がするんだけど、手汗大丈夫かな。
そんなことを考えながらも身体は半兵衛さんにコントロールされているみたいに動いて、私はエスコートされるままに部屋に導かれてしまった。
…ああ、どんな風にされてしまうんだろう。
部屋に入ってしっかりと鍵を掛けた半兵衛さんは、じゃあ始めようか、とにっこり微笑んだ。