Sっぽい官兵衛 裏
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「官兵衛さーん」
「ん?なんだ?」
…官兵衛さんの部屋に入ると、彼もまたベッドの上に寝転がりながら雑誌を読んでいたみたいだった。
いつもはドS三人衆に弄られて休む暇なんて中々無い彼だけど、今日は穏やかな休日を過ごせているらしい。
…それを、今から私がぶち壊してしまうわけですけども。
「暇ー」
「そんなことをいきなり言われてもな…、うっ!?」
「えい」
私は、油断してる様子の横たわった官兵衛さんの身体の上に飛び乗って、ガチガチに割れた腹筋に手を伸ばした。
筋肉が邪魔をしてあんまり指が入っていかないけど、彼は擽りに弱いみたいだ。
「…!?どわっはっはっは!いきなり何だ!?」
「特に理由はない。暇だったから」
「な!?お前さんまで刑部みたいなことを…!」
暇さへの鬱憤を腹筋に叩きつけるような勢いで、彼のお腹を擽る。やはり、リアクションが大きい人というのは、見ていると面白い。
脇やら首やらまで擽りの手を伸ばすと官兵衛さんはちょっと違うタイプの笑い方やリアクションをするから、中々暇を潰せそうだった。
「うん、官兵衛さんは弄ると面白いからね。仕方ないね」
「何ぃ…!?しょ、小生だってなぁ…!」
「え、わっ!?」
…そう言われて突然、ぐるりと視界が回った。下を見てたはずが、180度回転して上に。
気付けば体制はさっきと逆で、私の手首は官兵衛さんによってベッドに張り付けられていた。
…誰かに見られたら確実に勘違いされるだろう、危うい構図である。それもこれも、官兵衛さんがお使いという名のパシリのために枷を外されているのが悪い。
「はっはっは!枷さえなけりゃこんなもんだ!仕返ししてやる!」
「うわあぁあやめろぉぉ!っははははは!ぅわっちょっとマジでやめ…っあはははは!無理だってぇぎゃはははは!」
擽ったい擽ったい!
…自分で擽りに行っておいて何だと言われるかもしれないが、実を言うと私は擽りには弱いのだ。
官兵衛さんの魔の手から逃げようと、右へ左へと身体をよじらすが、流石鉄球を振り回す男である。片手で抑えられているのにビクともしない。
「ひぃぃ!あははっ!はァッ、は、あはっ、ふ、く、擽ったい!離せ官兵衛!」
「やなこった!小生はな、やられたら倍返しする主義なんだよ!」
「ひゃあああ!ちょ……っ、やめ、ほんとやめろ!ぅあっ、ッ…は、ははっ!はははっ、は……ッ!ひぅ!やぁっ!やめてってば!」
「やだね!」
あまりに官兵衛さんがしつこく擽るから、段々と笑いすぎで息が苦しくなって、意識が朦朧としてくる。
もうどこが擽られているのかさえわからなくて、私は何度もベッドの上でのたうった。