元就さんと私の秘密 裏
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…それからというもの、私は足繁く第二図書室に通い、調べ物をしたり本を読んでいるふりをしながら、横目で先輩を盗み見るという日々を続けている。
特に今日はいつもより近くで見られたため、帰りの電車に乗った私は、かなりご機嫌だった。
…なのだけれど。
「……?」
…なんだか、先ほどから太腿のあたりにぞわぞわした感覚がある。
最初は気のせいだと思ったが、その感覚は消えるどころか、ずっと付き纏って強くなっている。
……もしかして、痴漢?
そう思えば、もう手の感触がはっきりと感じられるようになってしまった。
その細長い指は、私の太腿からお尻までをゆっくりと往復している。
…まさか、いい日、なんて考えていたのに、こんなことになるなんて…
本当のところは逃げたいし叫びたいし正直蹴りたい。
だけど、私はそれなりに控えめな乙女である。
テレビや漫画でよくあるように、『この人痴漢です!』なんて言う勇気のない私は、次の駅まで甘んじて耐えることにした。