元就さんと私の秘密 裏
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…それは、中々行かない第二図書室での出来事だった。
私は特別優等生というわけでも、本が好きというわけでもない。
だから基本的には、なんとなく本が読みたくなったり、調べ物をしたくなったりした時は、第一図書室で事足りていた。
それは偶然だった。
その日は、たまたま少し難しめな宿題が出て、参考書を第二図書室まで探しに行ったのだ。
第二図書室というのは、正直に言えばガチな方達が集まるところという印象があって、その時までは苦手な空間だった。
早く出ようと本棚の間を縫って歩く中で、私はチラリと見えた、あの人の横顔に釘付けになった。
…その時の衝撃は、よく覚えている。
すっと通った鼻筋、涼しげな眉、難しそうな本を見つめる鋭利な眼差し。
同じ部屋にいるはずなのに、彼がいるところだけは、まるで絵画か映画のワンシーンのように美しかった。
…その時に私は気付いたのだ。
今まで私が恋をしてこなかったのは、いつか彼に合うために違いない、と!
それが、校内一を争う天才、そして校内一を争う美人で有名な先輩である毛利元就に、私、由香が完全に一目惚れした瞬間だった。