続・竹取物語
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――コンコンッ
……ん…?
――コンコンッ
なんや…?
風の音か…?
コンコンと何かを叩くような音に目を覚ます。
真っ暗な室内で上体を起こし時計に目をやると現在深夜の0時過ぎ。
まだ雨止んでへんのか…
ベッドから窓を眺めながら頭をかいた。
すると再び、
コンコンッ
と、いう音。
………あれ…
今の窓からやなくて…
ドア……?
そう思い、視線をドアへやるとガチャッと扉が開いた。
「…侑士…起きてる…?」
おずおずとドアから少し顔を出し、躊躇うように妹が立っていた。
………えっ!!?
これなんなん!!!?
夢!!?ドッキリ!!?
寝ぼけているのか思考がまとまらず意味不明なことが頭をグルグルと駆け巡る。
「侑士…?」
「あ、あぁ…起きてるで…?」
「………あの…」
妹は少し俯きながら一歩部屋へ入るとバタンとドアを閉めた。
そしてドアに寄りかかるようにして立っている。
「妹…?」
「………」
「どないしたん?」
ベッドに座りながらドアの前にいる妹に問いかけた。
ガタガタと揺れる窓の音がやけに響き、それが静かだということを強調させる。
そんな中―、
「眠れないの…一緒に寝ても…いい…?」
そうポツリと呟く妹。
「………は?」
一緒に寝てもいい?やて?
―――ドクンッ、と心臓が大きく音をたてた。
「風の音が…怖くて…一人じゃ眠れない…」
「あ、あんなぁ…、」
「侑士…一緒にいちゃダメ…?」
一歩一歩近づいてベッドの前まで来ると照れくさそうに妹は俯いた。
…これは…なんなん?
「妹…俺、男やで?」
「……え…」
「お前のことが好きなただの男やで?」
子供の頃みたく雷が怖いから、とか
眠れないから、とか
そんなん通用せんって分かっとるん?
「添い寝だけで済まんで?」
そう言った俺の言葉に
「………うん…」
確かに妹はそう言った。
「あ、あたし…侑士と一緒に…いたい…」
――プツン、と切れる理性。
俺は妹の腕を掴んで引き寄せると、そのまま口付けた。
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