続・竹取物語
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いきなり停電になってビックリした瞬間
すぐに侑士が抱き締めてくれた。
キュンと込み上げる想いと、ホッとするような安心感。
そんな二つのキモチを侑士はくれる
暗闇ということもあって溢れ出るキモチも照れずに言えた。
その後なんとなく押し倒されそうになって、どうしよう!!!と、ちょっと焦ったけど…。
明かりがついて急に恥ずかしくなって、顔が赤いこと、ドキドキしてること、
それを誤魔化すようにテレビをつけた。
あぁ…もう……っ
こんなに好きなら
もうあげちゃってもいいんじゃない…?
あたし…。
「ほな、おやすみ」
「……おやすみ…」
ドラマを見終えた私達は自室へ戻った。
なんとなく停電が復旧してから侑士はよそよそしかった。
あまり私の方を見ないし、ドラマの犯人当ても適当な推理だったし。
いつも結構本気でムキになって推理するのに…。
………やっぱり…
押し倒されそうになったのを逃げた私を怒ってるんじゃ……
『俺、メッチャ我慢してんねんけど…妹を抱くこと』
………そう言われたばっかりだったのに…。
私のあの態度、侑士が怒るのも無理ない……?
「はぁ……、なんか泣きそう…」
ベッドに蹲りながら溜息が漏れた。
**********
俺は自室のベッドに横たわると溜息をついた。
「はぁ……、しんど…」
理性と戦うんもそろそろ限界やで?
さっきもドラマを見ながら俺がどんな想いやったか。
すぐ隣でテレビを見ている妹
それにも関わらず押し倒してしまいそうで
触れたら止められそうになくて
手が触れないよう、視線が絡まないよう、どんだけ苦労したか
おかげでドラマも全く頭に入らへんかったし最悪や。
―――ガタガタッ
窓を叩く風と雨の音が響き渡る室内。
その音を聞きながら俺は静かに瞼を閉じた。
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