ボーダーライン
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昼休み、私とブン太は屋上に来た。
校舎の影ができている場所に座り込んで昼食をとる。
今日の私は購買で買ったパン。
ブン太も同じパンを食べていた。
「はぁ…。手作り弁当してきてくれねぇの?」
「え!!?」
「仁王の時はしてたくせに」
「あ、あれは…」
「俺も“アーン”ってしてもらいたいなぁ~」
「え!!?何で…!!?」
「あ?前に中庭でやってんの見たぞ」
マジでぇ!!?見られてたんだ!!!!
「んじゃ、今週の日曜どっか行こうぜ。マネの手作り料理持って」
「そ、そんなに期待しないでほしいんだけど…」
「いいじゃん。仁王だけ食って俺がまだ食ってないのってヤダ」
か、可愛い!!!
これ嫉妬ですか!!?
ってゆーか、まだ付き合いだしたの昨日なんですけど…。
私達、もう既に世間でいうラブラブカップルだぁ~♪
「で、ドコ行く?」
「え?」
「だから日曜日」
「あー‥お弁当持って行くんなら…遊園地…とか?」
「あぁ、それいいな。そうする?」
「あ!!待って!!!」
「あ?何だよ」
「ドラゴンボールまだ全巻読んでない」
「…は?」
「ブン太んち行かせてよ。お弁当持って行くからさ」
「………」
「ブン太?」
急に黙り込んでしまった。
そんなに遊園地が良かったのかな?
私は黙り込むブン太の横でコーヒー牛乳を飲む。
「ドラゴンボールは貸してやるよ」
「え?いいよ。持って帰るの重いもん」
「少しずつ持って来るし」
「えー?何で?ブン太んちで読んで帰るからいいって」
「だから、それがダメなんだって!!」
「え!?」
何で?まさか前に迷惑かけたから私ってば出入り禁止!?
「…前とは違うし…」
「何が?」
「同じ部屋にいたら俺、ナニかしちゃうよ」
え…?
え?
えぇ!!?
ナニかってナニ!!?
この間、同じベッドで寝た人の言うセリフ!!?
「って、ことでダメ。マネにその気があるなら話は別だけどな」
そう言って笑うブン太。
「遊園地でお願いします」
ついこの間まで私とブン太の間にあった境界線。
友情と恋の境界線。
ずっと越えることが出来ずにいたのにね。
なんか、やっと越えたって感じ。
これからもっと色々な境界線を越えるんだろうな。
きっと次は、
子供から大人への境界線。
『ボーダーライン』
END
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