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私、ナチュラルに呼び出せたよね?
ってか自信家のブン太のことだもん。
気付いてないはずがない。
もう絶対に私の気持ちはバレてる。
あの微妙な告白のまま終わらせない。
勇気を出して告白する…!!
そう決めてたのに…
いざとなると臆病になっちゃってダメだ…。
あぁ!!ダメダメ!!!
弱気になっちゃダメよ!!!
ブン太は私のこと意識しだしてるし、ひょっとしたら好きになってくれてるかもしれないし…
なんて、自惚れすぎかな?
「マネ」
「は、はい!!?」
私が切り出す前にブン太が声をかけてきた。
そりゃそうか…
何だかんだで、もう5分は歩いてるよね
無言で。
「部活前に部室で話してたこと覚えてるか?」
「あ…」
あの微妙な告白モードのこと…だね。
「…うん」
「あれさ、俺なりに解釈したんだけど言っていいか?」
「えっ!!!」
「何だよ。言わない方がいいのかよ」
「あ、や…そ、そうゆうわけでは…」
今歩いてるところは橋の上であまり人通りもなく、静かな場所。
街灯の下、そこで私達の足は自然に止まった。
「マネは俺が好き」
身体の体温が一気に上昇する。
赤い顔を見られたくなくて、今すぐこの街灯から抜け出したい。
あぁ…もう…
さすがブン太…
ハッキリ言うし…。
言葉を詰まらせて「うん」と言うのに戸惑っていると、そのままブン太は続けた。
「んで、俺もお前が好き」
………。
え?
「まいったか。告白、こっちからしてやったぜい」
そう言うと、そのまま走り出すブン太。
「あ、ちょっ、待ってよ!!!」
私はブン太を追いかける。
好きって…
ブン太が私を好きって言ったよ…?
「ブン太!!止まってよ!!!」
叫びながら必死で走る私。
もう!!!
ブン太の足に追いつけるわけないじゃない!!!
「ちょっとぉーー!!!」
「バッカ!!!誰が止まるかよ!!!恥ずかしくてそれどころじゃねぇっての!!!」
「は、はぁ!!!?」
照れ隠し!!?
なんだもう…
超好きだ!!!
「大丈夫!!恥ずかしいのはアンタだけじゃない!!!」
「いや、俺の方が恥ずかしい!!!」
「あたしの方が恥ずかしいよ!!!」
「はぁ!!?言ったヤツの方が恥ずかしいに決まってるだろ!!!」
「違うね!!言われたこっちの方が恥ずかしいです!!!」
「俺だ!!!」
「あたし!!!」
そんなバカな言い合いを走りながら続けて
そのまま帰り道にいつも横切る小さい公園をつきって
滑り台を越えた所で、ようやくブン太の腕を掴んだ。
「つ、つ、捕まえた…」
「はぁ…。さすがに公園は障害物が多すぎて逃げ切れなかったか…」
って、別に鬼ごっこしてたわけじゃないんですけど!!!
「た、体力使った…。ごめ、ちょっと休憩…」
「おいおい。大丈夫かよ」
普段鍛えてるブン太はピンピンしてるけど疲れきった私はベンチに腰を下ろした。
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