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柳生、ジャッカル、赤也…無言。
あっちで話してるのは真田と柳。
何やら幸村の見舞いに行く日を決めてるらしい。
って、おい!!そこの無言3人!!!
いきなり黙るんじゃねぇよ!!!
と、何とも言えない微妙な空気の中ドアが開いた。
「お疲れ!!」
そう言いながらマネが入ってきた。
柳生も赤也もジャッカルも、さっきまでマネと仁王の話をしていたせいか少しぎこちない。
「あ、あれ?マネ先輩、仁王先輩と一緒じゃなかったんスカ?」
「うん。そうだったんだけど…なんか風に当たるって…」
あ?風に当たる?どうしたんだ仁王のヤツ。
ってか何を話してたか気になる…。
「そうですか。仁王くんコートにいるんですね」
柳生は着替え終わると仁王のラケットを手にし、
「では私は先に失礼します」
と、そのまま部室を出て行った。
何だ?仁王と打つのか?
もうコート整備終わってるってのにどうしたんだ?
そんなことを考えながら柳生の後姿を見送っているとマネに話しかけられた。
「ブン太、今日一緒に帰ろう」
「…おう」
「じゃぁ、すぐに着替えるから待ってて」
そう言って女子更衣室へ着替えに行くマネ。
何か…反射的に返事しちまったけど…
一緒に帰るのはあの“ドラゴンボールを読みにうちに泊まった”時以来だ…。
俺、自意識過剰かな。
なんか絶対に告られる気がする…
なんて
自惚れすぎ…か?
「丸井先輩!!!アンタどうするんスカ!!?」
「おわ!!!」
いきなり赤也が俺の肩を掴みながら勢いよく振ってくる。
「いて、いてぇってば!!!何だよ!!“どうする”って何が!!?」
「告白!!されるんじゃないッスカ!!?」
さすが赤也。
俺と同じ思考回路の持ち主。
「ちょ、ちょっとお前等考えすぎじゃねぇか…?ただ一緒に帰ろうって言ってきただけだろ?」
「ハーン?ジャッカル先輩わかってないッスねぇ?俺はさっきのマネ先輩のオーラで分かりましたよ。今日こそ告る!!ってね!!!」
どんなオーラだよ。
って突っ込みたくなったけど、まぁいいや。
「で、俺ってば丸井先輩に肝心なこと聞くの忘れてた」
「何だよ」
「アンタ、マネ先輩のことどう思ってんの?」
・
・
・
「ブン太お待たせ!!」
「おう」
部室の前、マネが走って来る。
テニスコートで打ち合ってる仁王と柳生が小さく見える。
何だかこうして2人で歩くのは久しぶりな気がして
おいマネ。
平然を装ってるけど、
俺の心臓バクバクいってっぞ。
告白。
お前に言われる前に
俺から言うよ
〝好きだ〟ってな…。
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