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あー、クソッ。
ムカムカする
何なんだよアイツは
いきなり仁王の腕を引っ張ってどっか行っちまうし。
…何話してんだよ
気になんじゃん…
#15 好き
「マネ先輩と仁王先輩戻って来ないッスねー」
「あ、あぁ…何話してんだろうな…」
着替えながら赤也がジャッカルに話しかける。
ジャッカルは俺の方をチラッと横目に見て気まずそうに応えた。
フン。
どうせ不機嫌だよ。
真田には説教されるし仁王には宣戦布告されるし…
マネは仁王と2人で消えるし…
何で俺がこんなにイライラしなきゃなんねーんだよ。
ムカツク。
赤也とジャッカルが横でマネと仁王についてベラベラしゃべってる中(ほとんど赤也が一方的に話してる)俺は黙々と着替える。
「まさかあの2人ヨリ戻す気ッスカねぇ?」
「はぁ!?そんなわけないだろう!!」
「いやいや。そんなの分からないッスよ?仁王先輩、女の人には優しいしマネ先輩だってコロッといっちゃうかもしれないし?」
「お、おいおい…」
ジャッカルよ…
俺に気を使ってコメントしづらいのがバレバレだぞい。
ヨリを戻すか…。
『“丸井なんかやめて俺にせぇ”って…』
あの言葉の意味は何なのか。
真田の説教中も部活中もずっと俺なりに考えた。
まずはマネと仁王が付き合いだしたこと。
でも4日間という短期間で別れた。
前にジャッカルが言った
『仁王と付き合いだしたのはブン太への当て付けだと思った』
これだ…。
そう考えるとだ…
浮かび上がる答えは一つしかない。
マネは俺のことが好き
それ以外考えられない。
「でも最近の仁王先輩は特にマネ先輩に優しかったと思いません?」
「そうですね。私もそう思いますよ」
「あ、やっぱり?柳生先輩もそう思いますか!?そうッスよね~?」
赤也の話に柳生まで首を突っ込んできた。
「俺が思うに付き合ってた時より優しい感じ…って言っても付き合ってた期間がたったの4日間だからなんとも言えないッスけどね」
「切原くんけっこう鋭いですね。私も全く同意権ですよ。ジャッカルくんはどう思いますか?」
「はぁ!?何で俺にふるんだよ!!」
ジャッカル思い切り焦ってやんの。
つーか何この会話。
仁王がマネを好きなのは明確だろい。
でもマネは…
「丸井くんは?」
「は?」
いきなり柳生がふってきた。
「丸井くんはどう思いますか?仁王くんとマネさん…また付き合いだすと思いますか?」
何だ?
何でそんなこと聞くんだよ。
ムカツク。
だいたい、そんなの決まってるじゃねぇか
「んなわけねぇだろい」
-----バン、と
着替え終わった俺はロッカーを閉める。
そんで一言、
「アイツが好きなのは俺、丸井ブン太」
………。
あれ…?
何この沈黙。
俺、間違ったこと言ってないよ…な…?
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