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「丸井先輩アレはひどいッスよ!!ちゃんとマネ先輩に謝ってきてください!!!」
「そうですよ。丸井くん見損ないましたよ」
「そうだぞ!!マネはまだ部室だ!!さっさと謝ってこい!!」
「うっせーな!!わかったよ!!謝りゃいいんだろ!!!」
俺を睨みつける赤也、柳生、ジャッカルにそう言うと、
俺は気だるく返事をして部室へ向かった。
そう…
少し緊張しながら俺は部室のドアを開けたんだ。
#13 告白
仁王がマネを後ろから抱きしめていた。
え…?
仁王とマネ…?
別れたはずじゃ…?
え?ってか…
マネ…泣いてる…?
何で…?
足が動かない。
声も出ない。
2人から
目が離れない。
マネは両手を仁王の腕にかけながら驚いたように俺を見ている。
その見開いた目から涙が落ちる。
仁王の目は真っ直ぐ俺を見ていて。
その目は“あの時”と同じ目で。
〝アイツがまた俺を頼ってきた時はもう逃がさんよ。別れたがっても許さん〟
仁王のヤツ…
本気でマネのこと…。
マジかよ…。
この重い沈黙を最初に破ったのはマネだった。
「あ、あぁー!!痛い!!!目にゴミが入ってて涙が止まんない!!!」
そう言いながら目をこするマネ。
は?ゴミ…?
「ってかさ、仁王も性格悪いよね!!人が目にゴミが入って痛がって泣いてるところをからかうんだもん!!」
笑いながら自分の肩を包み込む仁王の腕を必死にどけようとしてる。
でも仁王に離す気配はない。
「ちょ、ちょっと!!!仁王!!?」
仁王の腕の中で暴れまくるマネ。
その暴れ方は凄まじく、そのまま仁王を背負い投げするような勢いだ。
なんてゆーか…
さっきまでの重い空気が嘘のようだ。
「きゃぁ!!!!」
「!!!」
いきなりマネが叫んだかと思えば仁王がマネの耳を舐めていた。
「ちょっと!!!やめー‥」
------ガンッ
「離せよ」
………。
…ん?
あれ?
俺今何て言った?
それに何で俺ロッカー蹴ってんの?
仁王とマネの立ってる真横にあるロッカー。
そこに蹴りを入れて仁王を睨みつけて…。
なんだ…
これ、嫉妬っていうんだよな?
俺…仁王に嫉妬してる…。
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