ボーダーライン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「んなわけあるかよ!!!だって俺、アイツと同じベッドで寝たりしても何とも思わなかったぞ!!!」
「それいつの話だ?マネと仁王が付き合いだす前の話だろ?」
「それが何の関係があんだよ!!」
「あの時はまだマネのこと意識してなかったんだよ。だってよ、ブン太がマネを意識しだしたのは仁王のことがあってからじゃねぇか」
ジャッカルのくせに…!!
ジャッカルのくせに何だかピンポイントで攻めてくる感じだ。
確かに俺がマネのことで寝不足になったりしたのは仁王とマネが付き合いだしてからのことで…。
女として見たことなんてなかったのに…
ずっと気の合う仲間とか
そんなふうに思ってたのに…
恋をする日なんて来ないってずっと思ってたのに…
俺はマネのこと…
「好き…だ…」
ポツリと呟いた。
その声は着替えをしているジャッカルの耳にもしっかり聞こえていて
「気付くの遅いんだよ!!」
と、言われながら背中をどつかれた。
痛いじゃねぇかよ!!
てゆーか!!
俺、これからどんな顔でマネと話せばいいんだ…?
ヤバイ!!何だか急に心臓がバグバグいってきた!!!
しかも息苦しいしよ!!!
何だコレ!!!
「うぃーッス」
心臓をおさえながらロッカーに寄りかかっているとドアが開き、赤也に続いて仁王、柳生、マネも入って来た。
赤也達はロッカーを開けて着替えだす。
マネは既にジャージに着替えていて鞄をロッカーにしまっている。
俺の目は自然とマネを追っていた。
さっきまで同じ教室で授業を受けていたのに。
コイツの横顔なんて見慣れてるってーの。
なのに何でか…
可愛く見えたりなんかして…。
「ん?」
「!!!!」
俺の視線に気付いたのかマネは振り向いて、バッチリ目が合ってしまった。
俺は目をそらすどころか顔が熱くなって毛穴から汗が噴出すような…そんな症状が発生した。
「どうしたのブン太。凄い汗かいてるよ」
「あ、熱いからだろい!!」
「でも何か凄いよ?熱でもあるんじゃない?」
「熱!!?」
そう言うとマネは俺の額目掛けて手を伸ばしてきた。
慌てた俺は、
「熱なんかねぇよバカ!!!」
と言って、手を払いのけてしまった。
やべ…。
何この空気。
皆の視線が痛いぞ…。
確かに心配して熱を計ろうとしたマネージャーの好意を払いのけるってどうなの?
完璧俺が悪いだろ。
早く謝れって。
何やってんだよ俺!!!
すると俺が謝るより先にマネが口を開いた。
「バカですって!!?バカはお前だ!!!クソブン太!!!!」
そう言って手に持ってた部誌で殴られた。
ってか言葉使い汚すぎだろい!!!
やっぱ女じゃねぇよこんなヤツ!!!
「熱なんかねぇって言ってんのに額を触ろうとすっからだろい!!!」
「熱があったりしたら大変でしょうが!!心配するマネに向かってとんでもない仕打ちね!!!」
マネの言ってることは正論だ。
俺が悪者率100%なのは認める。
でも言い訳をするにはこうゆうセリフしかない。
ここで言い訳をせずに「照れたんだよ」って言えればどんなに楽か。
でも言えねぇ…。
そんなこと言えねぇっての。
今更「好きだ」だなんて…
言えっかよ!!!
俺を悪者を見るような目で見てる赤也、仁王、柳生とは別に、ジャッカルの目は笑っていた。
ジャッカル…「素直じゃねぇな~」とでも言いたいのかよ。
悪かったな!!!
.