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「丸井ージャッカルー、お前等もどうじゃ?マネの作ったオカズわけてやってもええよ?」
俺は2人に向かって言った。
案の定、驚き顔の丸井とジャッカル。
マネは動揺しながら「仁王!!」と言って机の下から俺の足を蹴る。
痛いって。
さぁて丸井…どうする?
「何言ってんだよ仁王。それはマネがお前のために作った弁当だろい?そんなもんいらねぇーよ」
「そ、そうだよ…だいたいマネに悪いだろ…」
断られた。
予想通りじゃの。
「マネ、ええじゃろ?1コくらいあげても」
ここでマネが断るわけがない。
本当は丸井に食べてもらいたくて作ったモンじゃ。
マネが「2人も食べてよ」と言えば食べるじゃろ。
そしたら丸井は複雑な感情に気付く。
そうやってどんどん追い詰めていけばええ。
「…ヤダよ…」
「え?」
ふて腐れたように呟くマネ。
おいおい。
このゲームは丸井に嫉妬させるためのもの。
分かっとるんか?
「これは仁王のために作ったんだもん…」
「マネ…」
なんじゃその悲しそうな顔は…。
バカか…
俺は…
「だって!!卵焼き作るの失敗して実はこれ5回目なんだよ!!!卵1パック使っちゃったんだから!!!
お母さんに怒られるわ、失敗作を食べなきゃいけないわ、コレステロール溜まって死んじゃうくらい必死だったんだから!!!」
いきなり立ち上がって叫ぶマネ。
さすがの俺も驚いた。
マネさんメチャメチャ怒っとります…。
「ヒドイと思わない!!?」
そう丸井とジャッカルに同意を求めるマネ。
「「ヒドイと思いまーす!!」」
声を揃えて応える2人。
な、なんじゃ…?
俺が悪者になっとるし。
「仁王のバーカ!!」
「バーカ!!」
「バ、バーカ…」
マネを含め丸井とジャッカルにまで馬鹿者扱い…。
ジャッカルは言うのを少しためらった感じじゃが腹立つのう。
「あはは!!でもね、わりと料理面白いってことが分かったから練習試合の時とか作って持って行くね!!」
「おう!!それなら俺も食いたい。ジャッカルも食いたいだろい?」
「あ、あぁ…」
ジャッカル…いつまでも気まずそうに返事をするヤツめ。
それにしても…
さっきのマネの表情は正直きつかったの…
女心はよう分からん…。
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