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俺はマネの隣の席から椅子を借りて、同じ机に着いた。
「あ、あんまり大きな声で話せないじゃん」
「そうじゃね。だから今はその話はなしってことで」
「えぇ!!?凄い言いたかったのに!!」
「…それよりマネ…」
「え?」
俺の予想通り。
昨日の今日でマネなら絶対に作って来ると思った。
指のバンソーコが物語っとるよ。
「俺、今日手ぶらで来たんじゃけど?」
「そ、そういえば!!」
「弁当…あるんじゃろ?」
「何でわかったの!?」
「わかるよ」
「あたし今日持って来るって言ってなかったのに…」
「俺達は通じ合っとるからのう」
わざと丸井に聞こえる大きさで話す。
まだまだこれからじゃ。
「んー‥頑張ったんだけど味の保障はないからね」
自信なさげに鞄から俺用の弁当を取り出すマネ。
まいったの…
これは素で嬉しい。
「仁王?」
「………」
「ど、どうしたの!?」
「あ、いや…」
「これでも一応頑張ったんだから残さず食べてよ!!」
弁当の中身は卵焼きに空揚げ、ミニトマト。
タコの形に切り取られたウインナー。
随分と手が込んでいる。
指に作った傷が愛しくなった。
「いただきます」
「はい…」
俺はまず卵焼きからいった。
「ど、どう?」
「…甘くない」
「ふっふー♪昨日、仁王に甘いって言われたからね!!砂糖入れなかったんだ」
「ほう…。覚えてたんか。気が利くの」
「まぁね」
「ええ嫁さんになるよ」
「や、やだ!!恥ずかしいじゃん!!!」
顔を真っ赤にするマネ。
丸井を見るとパンを食べながら窓の外を見ている。
さっきまでバシバシ視線きとったのにの。
一瞬で逸らされたか。
まぁええよ?
そろそろいくかの…。
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