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FROM マネ
Subject 報告!!
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仁王聞いて!!
さっきブン太に「マネのことが気になる」って言われちゃった!!
これってどうなの!?
もううちら別れてもいいんじゃない?
昼休み詳しく話すね♪
END
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授業中にきたマネからのメール。
もう動きよったか。
意外に早かったのう。
さて…どうするか…。
#10 END
授業が終わって昼休み。
俺はいつものようにマネのクラスへ行く。
「マネ」
「仁王!!」
俺はマネの席まで行って声をかけた。
俺に向かって満面の笑みで振り返るマネ。
その笑顔は俺へのものじゃなくて丸井に意識され始めた喜びの笑顔。
顔の表情が「ブン太がね、ブン太がね!!」と、言わんばかりに眩しい。
チラッと窓際一番後ろにある丸井の席を見ると、鞄からパンを取り出していた。
俺が視線を送ってるのに気付いて顔を上げる丸井。
そう。
こっち見とけよ丸井。
「ちゃんとメール見てくれた!?」
そう少し小さめの声で話すマネ。
聞こえないふりをしてマネにもっと耳を近づける。
そうそう。
しっかり見ておけ。
俺とイチャつくマネを。
丸井、お前は鈍い。
“気になる”じゃダメなんだよ。
自然に“好きだ”と言えるまでにならんと。
俺はこのゲームを最後まで楽しませてもらう。
丸井がマネに告白するまでな。
「おう。見たよ。良かったな」
「あたしどうしよう!!なんかもう凄い嬉しくて!!」
両手で赤くなった頬を押さえるマネ。
俺は頭を撫でる。
「えっと、ここじゃ何だから中庭行こう」
そう言って俺の手を引くマネ。
丸井がいては話せんことじゃしの。
…甘いね。
ここはあえて…
「今日はここで食べよ」
「え?」
そうじゃ。
丸井はいつもジャッカルとクラスで食べている。
もうすぐしたらジャッカルがー‥
おう、来た来た。
これでええ。
「ちょっと仁王!!ヤダって…」
「ええから。この策士、仁王雅治にまかせんしゃい」
「でも…!!」
あくまで小声で訴えるマネ。
しばらく目で訴えていたが、一つ溜息をつくと机に弁当を用意しだした。
そうそう。
それでええよ。
俺は笑ってマネの頭を撫でる。
さて、ジャッカルは丸井の隣の席に座って昼の準備をしだした。
ジャッカルは何気に勘がいいしの。
脂汗をかきながらチラチラこっちの様子を伺っとる。
丸井も“気になる”と自覚しただけあって俺に気付かれないように見てるな。
バレバレじゃが。
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