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3時間目の授業が終わった。
よし!!さっき思い切り目を逸らしちゃったし気まずいのは嫌だし声をかけますか!!
私はブン太の席に行った。
「は、はぁい」
ぎ、ぎこちな…っ!!!
ブン太に向かって右手を上げた。
席についてるブン太は私を見上げる。
「おー‥」
うわ!!ダルそう…。
「どうしたよ眠そうじゃん?何?寝不足?」
「あー‥んー‥昨日は眠れなくて…」
「そうなの?何か考え事とか…?」
私と仁王のこととか?
なんてね…。
「お前のこと」
「え?」
「マネのこと考えてたら眠れなかった」
ブン太…今、なんて?
「え!?な、何で…!!?」
動揺する私に向かってブン太は話し続ける。
「お前さぁ…本当に仁王のこと好きなのか?」
ブン太の目は真剣で。
身体が動かなくなった。
「す、好きじゃなきゃ付き合いませんけど…」
「そんな素振りなかったじゃん」
「こ、告白されてから気付くことだってあるよ」
「ふーん…」
沈黙。
ブン太は視線を下ろすと呟いた。
「だよな…自分が気付かないだけで誰かに言われて気付くことってあるもんな…」
「ど、どうしたの?ブン太、何か変じゃない…?」
「変なんだよ俺…」
「な、何が?」
「マネのことが気になるなんて…」
え?
何?
気になる…?
確かに今、そう言ったよね…。
「ブン太…」
「あぁーーーっ!!!」
「!!?」
ブン太はいきなり叫んで席から立ち上がった。
「何だこれ!!このモヤモヤは何だ!?何か気持ちワリィんだけど!!!」
「は、はぁ!!?し、知らないよそんなこと!!!」
「何でお前が分かんねぇんだよ!!!お前のせいだろい!!!」
「そ、そんなこと言われたって!!!」
「あー!!もういい!!!何でもねぇ!!!ジャッカルだ!!アイツのせいだ!!!」
「ジャ、ジャッカル…?」
何で?何でそこでジャッカル?
「アイツが昨日、マネが本当に好きなのは俺で仁王と付き合ってんのは俺への当て付けとか言うからだ!!!」
「えぇ!!?」
ジャッカル!!余計なことを!!!
しかも当たってるし!!!
「俺ちょっくらジャッカルに蹴り入れてくるわ!!」
そう言うとブン太は慌ててジャッカルのクラスまで掛けて行った。
ねぇ、仁王…
ゲームうまくいってるよ…
あのブン太が私のこと
気になるんだって…。
#8終