ボーダーライン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おう!!遅かったじゃないか購買混んでたのか?」
ジャッカルが教室に戻った俺にパンを食いながら言ってきた。
「おう…」
「あ?どうした?テンション低くね?腹の減りすぎか?」
ジャッカルが心配そうに俺の顔を覗き込む。
テンションが低いって?
だよな…。
何でだろうな。
ただマネと仁王が一緒に昼飯を食べてたのを見ただけなのによ。
弁当のオカズ口に放り込んでたな。
なんだよ、ラブラブ絶好調ってか?
仁王…目が合ったけど…なんか睨まれたような気がしたし…。
何で俺が睨まれなきゃなんねーんだよ!!!
「ブン太?」
「あーなんだよ!!うるせーな!!!」
「そ、そんな怒鳴るなよ!!」
いきなり俺が不機嫌なもんだからジャッカルも驚いてる。
「や、ワリィ。急に怒鳴っちまって。腹が減りすぎてイラついてるみたい俺。さて、食おう~っと」
購買で買ったパン5個。
同じのを5個。
俺としたことがなんで同じパンを5個も…。
信じらんねー。
確かにアイツ等2人を見てから思考が停止したってゆーか…。
あーもうなんでもねぇ!!!
「なぁブン太…」
「なんだよ」
「お前さ、仁王とマネが付き合いだしたのどう思う…?」
「はぁ??」
おいおい。
食ってるパンを喉に詰まらせそうになっただろい。
どう…って?何?
「お似合いなんじゃねーの?」
「本当にそう思ってんのか?」
「当たり前だろい。さっきも中庭のベンチでイチャついてたぞ」
「はぁ!?マジかよ」
「あまりにもラブラブすぎて、からかうタイミングすらなかったぜい」
そうだよ。
からかってやろうって思ってたのに、からかうタイミングがなかったよな。
ってゆーか俺がキューピットみたいなもんだし感謝しやがれってんだ。
「…そうか…。マネのヤツ、本当に仁王のこと好きになったってことか…」
「あ?何言ってんだ?」
「いや、俺はてっきりマネの好きなヤツは…」
「は?」
「あ、いや、何でもねぇ!!」
今、マネの好きなヤツは…って言ったよな?
アイツ仁王じゃなくて他に好きなヤツがいたってのか?
「ジャッカル!!言いかけてやめるなよ!!!」
「な、何でもねーよ!!悪い、今のナシ!!」
「…そんなこと言っていいのかぁ…?」
「!!?」
ジャッカルを脅すネタは大量にあるっての。
「あー、いや、うん。仁王と付き合いだしたのはブン太への当て付けかと思ってたんだよ。しかしそうじゃなかった。マネはちゃんと仁王を好きだったんだ。ハ、ハハ…(苦しい俺!!)」
額から汗を流すジャッカル。
つーか…え?何?
「俺への当て付け…?」
「あ、だから俺の勘違いだったって話だかんな!!」
「何で俺への当て付けでマネと仁王が付き合いだすんだよ」
ジャッカル頭から湯気が出そうなほど焦ってるぞ。
この焦りからして…
まさか…
ウソだろい…?
「だから俺はマネはずっとブン太が好きだと思ってたんだよって…。や、勘違いだったみたいだけど?(墓穴!!)」
マネが俺を好き…?
そんなことあるはずないだろい。
あるはず…。
ない…よな?
#7終