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「んじゃさ、仁王とマネ、付き合っちゃえば?」
なんであんなこと言ったんだ?
俺…。
#7 ランチ
「マネ、中庭行こうか」
「あ、うん」
昼休み、仁王がマネをクラスまで呼びに来た。
一緒に飯を食うみたいだな。
アイツらが付き合いだして3日がたった。
あの日、俺が何気なく言ったひとことで2人をくっつけてしまうなんてな。
元々両想いだったのか。
アイツ仁王のこと好きだったのか。
そんなこと一言も言ってなかったくせによ。
俺には言えないってことかよ。
確かに俺もマネに付き合ってたこととか言ってなかったけどさ。
なんだかなー‥
イライラする。
「おいブン太。何ボーっとしてんだ?」
「あぁ?」
席について頬杖ついていた俺の後ろからジャッカルが話しかけてきた。
コイツいつ来たんだ?
「お前の大好きな昼飯の時間ってのに机に弁当が出てないなんてな」
「弁当はさっき食った」
「さっき…?」
「2時間目の休み時間に早弁した」
「は、早すぎじゃね…?」
おかげで売店まで行かなきゃ食べ物がねぇ。
腹減って気持ち悪くなってきた。
あ、そうか。
腹減ってっからイライラしてんのか俺。
「ジャッカル、お前のパンひとつくれ」
「あ!!?やるわけねぇだろ!!!売店で買ってこいよ!!」
「腹減って動けねーんだよ。ジャッカル買ってきて」
「誰が行くか!!」
チェッ。
仕方ねぇ。
行って来るか。
俺は重たい腰を上げて教室から出て行った。
購買まで行くのに中庭前の通路を通るんだよな…。
仁王とマネ見えるかもな。
見かけたら冷やかしてやるかな。
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