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え?
何?部活中に着てるTシャツって透けてるの?
ブラ丸見えだったの?
………。
恥ずかしいっ!!!!
「ちょっとブン太!!!アンタ何でそんなとこ見てんのよ!!!」
「見てるってゆーか、見えたんだよ!!汗かいたりしたら透けるだろーが!!!」
マジでぇ!!?
もう絶対チェックとか着てくるのやめます!!!
ってゆーか何で今まで誰も言ってくれないのよ!!!
「確かに夏場の体育の授業は美味しいッスよね。うちの学校ベスト着用だから制服だと見えないし」
赤也まで…ってゆーか健全な中学生ってこんなもんなのかな…。
「マネ、そう怒んなよ。ボンヤリ見えるけど柄とか色まで詳しくは見えてねぇって」
ジャッカル…フォローのつもりなのかな。
でも、もうどーでもいいや。
下着くらい…。
嫌だけどさ。
「つーかよ、下着くらいで大騒ぎしすぎだろい」
「は?」
ブン太、アンタ何言い出すの!!
さっきちょっと、どうでもいいって思ったけど男のアンタに言われたくないわよ!!!
「だいたいマネだろ?別にどーでも良くね?誰かコイツの下着に興味あんの?」
やっぱり…。
女扱いされてないのは分かってるけど。
なんか自覚した今、それを聞くとヘコむ…。
痛いよ。
私は女なんだよ。
「そんなこと言うんはお前くらいだ」
仁王がブン太に向かって真剣な顔で言ってる。
ちょっとビックリ…。
「なんだよ仁王。お前だっていつもマネのことからかって遊んでるじゃねーかよ。女扱いなんかしてねーだろい」
「女扱いしちょるよ」
静まる部室。
なんかピリピリした空気が流れてる。
赤也もジャッカルも口を挟まない。
それは多分、仁王が真剣な顔つきだから。
やばい!!ドキドキしてきた!!!
「なんだ。仁王っていつもからかってるからマネのことそんなふうに見てねぇって思ってたのに」
「からかってるように見えてただけで全部本気じゃし?」
おいおい仁王、マジでどこまで本気?
まさか…昼休み屋上で言ってたゲームを仕掛けてる!?
私のことを好きだと演じてブン太を動揺させる作戦に入っちゃってるんじゃ…!?
「ちょっと仁王!!」
居たたまれなくなった私は仁王の腕を掴んで“もうやめてよ”と目で訴えた。
けど。
「んじゃさ、仁王とマネ、付き合っちゃえば?」
まさかブン太に言われるとは思わなかった。
ショック…。
赤也もジャッカルも開いた口が塞がらないって感じの顔をしてる。
ふふ…2人も私がブン太を好きなことに気付いてたんだろうね。
あーあ。
完璧失恋だ。
どうしたらブン太は私のことを意識してくれるのかな…。
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