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まだRにもなっていない俺に差し入れを持ってきてくれた3年生。
そのゼリーは凄い美味いし美人な人だったから何も考えずに告白を受け入れた。
夏休みに入ってすぐの告白だったし、誰に知られることもないまま交際はスタート。
そして誰に知られることもないまま終わった。
「…ほう。年上美人ねぇ…」
「え?ってか、夏休み中に別れちゃったんスカ?」
「おう。1ヶ月だけの付き合いだ」
「一体何が原因でダメになってしまったのか差し支えなければ話してください」
全員着替え終わったにも関わらず誰一人と部室から出ようとせず俺に集中してる。
やっぱ中学生、恋バナに興味しんしんな御年頃ってか?
俺は一息ついて
「俺が面倒になったんだよ」
と、言った。
そう。
俺ってば自分で言うのもなんだけどカナリ気分屋。
いちいち電話すんのもメールすんのも嫌になった。
一緒に遊んでも楽しくなかった。
相手は年上でリードしてくれるのは良かったんだけど。
すげぇ嫉妬深くて俺の携帯にあった女子のメモリー消されたしな。
「そんなことされてまで付き合っていたくねぇだろい?」
「あー、初めて付き合った相手が恋愛上級者向きだったんスねー‥」
おいおい赤也。恋愛上級者って何だよ。
「そういうタイプは俺の得意分野ぜよ。確かに丸井には合わんな」
仁王って面倒な女でも上手くやっていけそうだよな。なんとなく。
「丸井くんにとって恋愛は面倒なものなのですか?」
面倒?
面倒…なのか?
「わかんねぇけど俺、女で遊んで楽しいと思うのはマネだけだ」
そう、これが今の俺。
正直な感想だった。
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