ボーダーライン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「好きです」
突然知らない子に呼び出されての告白。
こんなこと日常茶飯事だ。
「悪いけど…」
俺は言い慣れたセリフを淡々と返す。
今まで俺を好きだと言ってくれた子達。
可愛い子、美人な子、面白い子、年下、年上、同級生…etc
いいなって思う子がいなかったわけじゃない…。
#3 初体験
「見たッスよ丸井先輩」
部室で着替えをしてたら赤也が肩を叩いてきた。
「あ?見たって何をだよ」
「ヤダなぁ~、とぼけちゃって!校舎裏での告白ッスよ。こ・く・は・く!!」
さっきの見られてたのか。
まぁいーけど。
「ふっ。羨ましいだろい」
「うっわ。凄い上から目線。なんかムカつくンスけど」
気分いいな、こういうの。
「ってか、何で告白断っちゃったんスカ?けっこう可愛い子だったじゃないッスカ」
コイツ相手の顔よく見てんなー。
俺なんて名前も顔も、もう忘れちゃったぞ。
「何でって知らないヤツだったし、別に彼女とか今ほしいわけじゃないし…」
「はぁ!!?」
俺の言葉に赤也は驚いたようだった。
「何?丸井先輩、彼女ほしくないんスカ!!?それ絶対健全な中学男子じゃないッスよ!!!」
「あーーウルセーーーッ」
隣でピーピー騒ぐ赤也が耳障りで両耳を押さえる。
「ククッ。丸井はお子様じゃのう」
「あぁ?」
両手で塞いでても聞こえたぜい。
仁王のヤツ今、俺様のこと“お子様”とか言ったな。
「彼女を作らんで正解じゃよ。まだ丸井には早すぎる」
「なっ!!」
「仁王くん言いすぎですよ」
「丸井先輩に初カノができる日は遠いッスね~」
コイツら俺様をバカにしやがって!!!
「あのなー、言っておくけど俺、女と付き合ったことあるぜ?」
ってか、本気でこのモテまくりの丸井ブン太様に元カノの1人や2人いないとでも思ったか?
まっ、1人なんだけどさ。
「それは初耳じゃの。いつおったんじゃ?」
いつの間にか着替え終わった仁王が椅子に腰掛け、話を聞く体勢に入っている。
部室には仁王、柳生、赤也と俺の4人だけ。
ジャッカル遅いな。
ジャッカルだけは俺が付き合ってた事を知ってんのによ。
「中2の夏にゼリーを差し入れしてくれた当時3年の先輩」
話しながら少しずつ思い出してきた。
.