ボーダーライン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それで?お前ら昨夜はナニもなかったんか?」
急に仁王が妖しい笑みを浮かべて言ってきた。
「「は?」」
私とブン太は声を揃えて仁王を見上げた。
年頃の男女が一晩同じベッドで過ごす。
そう聞くと思春期の私達の頭に浮かぶことは確かに“エッチィこと”だ。
でも相手はブン太でしょ?
顔はいいけどブン太でしょ?
テニスもうまくてモテるけどブン太でしょ?
ありえないでしょ。
ブン太だって私の寝顔に欲情はおろか、色気ナイとまで言い放ったくらい。
ってゆーか、ある意味ヘコむわな。
女の子として見られてないって現実に。
なんて、別に意識なんてされなくてもいいけどさ。
「ナニもあるわけねーだろい。相手はマネだぞ?ナイナイ」
ふっ。この言われようだよ。
「尊敬するぜよ丸井。俺だったら襲っちょる」
ななななっ!!!
仁王ってば、いきなり大胆発言するんだから!!!
心臓に悪いっつーの!!
「仁王くん、マネさんをからかわないでください」
「からかっとらんよ。本当じゃし」
「そうッスよね。マネ先輩が相手なら俺だって寝られないッスよ」
「あー、さすがにマネが相手でも同じベッドには寝ないな。床で寝る」
ジャッカル意外に紳士?
ってゆーか仁王と赤也は要注意!!
この2人は女子なら誰でもいいって感じで手を出してきそうで嫌だ。
「お前らそんなこと言ってられるのは今だけだぜい。マネの寝相の悪さにビックリしやがれ」
そう言い捨てるように言ってブン太は走り出した。
私が追いかけるって分かっていたからだ。
「ブン太ーーーっ!!!」
私の寝相はそんなに悪くないわよ(多分)!!!
残された4人は廊下を歩きながら、
「丸井くん子供ですね」
「お子様だからマネの魅力に気付かんのじゃろ」
「ガキッスねー」
「ま、それはそれでいいんじゃねぇ?」
なんて会話をしていた。
#1終