ボーダーライン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
結局今日の朝練は真田の説教で終わった。
「はぁー、朝から散々だったぜい」
「そりゃぁこっちのセリフだっての!!」
コートから教室までの道のりをブン太と言い争いながら歩く。
「ってゆーか、さっきから先輩達の会話聞いてると“起こしても起きなかった”とか“寝相が悪くて熟睡できなかった”とか、
まるで2人が一緒に一晩すごしたかのように聞こえるんスけど」
赤也が上履きを履きながら言ってきた。
「あ?一晩過ごしたとか言うな。コイツが勝手に俺んちで寝ただけだ」
ブン太の言葉に動きを止める赤也。
隣を歩いていた仁王も柳生もジャッカルも固まった。
私はというと、さっきからベトついた髪の毛が気になっていた。
「あーあ、シャワー浴びたかったな…。身体がベトベトして気持ち悪い。下着もYシャツも取り替えたかったのに昨日のまんま…」
制服はしわくちゃだし靴下も何だか気持ち悪いし…
最悪…。
「と、言うことはマネさん昨日から家に帰っていないってことですか?」
柳生が少し驚いたように聞いてきた。
紳士には無断外泊する嫁入り前の娘が信じられないのかねぇ。
ん?そーいや私マジで無断外泊?
「ーーーヤバイッ!!!お母さん!!!今頃警察騒動になってたらどうしよう!!!」
今更になって動揺する私。
どうしよう!!大騒ぎになってるはず。
連絡いっさい入れてないし、きっと携帯だって着信履歴が全部家からになってるはず!!!
私は慌てて携帯を取り出した。
着信はなかった。
「…あれ?」
「お前バカだろ。無断で外泊なんてさせるわけねぇじゃん。ちゃんとお前んちに連絡させた」
「え?そうだったの?」
「あぁ。弟がお前の友達を装って“明日一緒に学校行きますねー”ってよ。
ったく小学生のくせに役者だよな。さすが天才の弟」
あの可愛い弟くんにも迷惑かけちゃったなんて!!
「で、俺だってオカンに女を部屋に泊めたのがバレて騒がられたら面倒だし色々大変だったんだぜ?
あ!あと弟に払った口止め料請求すっからな」
「口止め料…いくら?」
「購買の超熟カレーパンとプリンで手をうってやるよ」
超熟カレーパン…わざとすぐに売り切れる倍率高いモノを注文したな。
はー、それにしてもブン太でも気を使ったりするんだ。
私が居眠りしたせいで迷惑かけまくっちゃって悪いことしたな。
反省しないと。
.