夜の魔法?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私の願いもむなしく繋いだ手は部室到着までの約2分で離された。
「なんか随分時間がかかったけど無事着いて良かった」
「そっすね」
本当、リョーマがいてくれなかったら明日の朝一に来てただろうな。
私は鞄から部室の鍵を取り出した。
「よし!!これで閉めて完了っと…」
そう鍵穴に入れた瞬間、違和感を感じた。
あれ?
え…?
ウソ…。
「どうしたんスカ?」
「んー‥」
「マネ先輩?」
「んー‥」
「先輩?」
「…リョーマ…怒らないでね…」
「は?」
私は差し込んだ鍵を回さずに鞄に戻した。
そう、鍵は
かかっていた。
「鍵閉まってた…」
「え?」
「あたし…鍵閉め忘れたと思ってたのに…閉めてたのかな…」
「マネ先輩…」
「いや、閉めた記憶はない…。でも…閉めてた…いやいや…閉め忘れてた気が…」
私が一人でブツブツ言ってる横で座り込むリョーマ。
ヤバイ!!私に呆れて脱力した!!?
そりゃそうだよね…。
散々迷惑かけて結局、鍵は閉めてあるんだもの。
バカすぎ。
座り込んでるリョーマの隣に私も座る。
「本当にごめんねリョーマ…」
「先輩、可愛すぎ…」
「え?」
今なんて…?
カワイイ!?私が!!?
月明かりで見えたリョーマの顔は優しく微笑んでいて頬が少し赤くなってる気がした。
「家まで送らせてよね」
「あ、うん!!」
そう言って立ち上がるリョーマ。
「はい」
「え?」
「手、繋がないとまた転ぶでしょ」
「うん!!」
不思議。
私ドキドキしてる。
夜の魔法かな?
家までの距離がもっと長ければいいのに-----‥
今日、私は初めてリョーマを意識した。
終
オマケ→