夜の魔法?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「迷惑かけまくりでゴメンナサイ…」
私が両手を合わせて頭を下げると、リョーマは地面に着いたズボンをはらいながら立ち上がった。
「先輩のドジには慣れてるから」
「うぅ…。返す言葉もございません…」
「それにさっき早くどいてって言ったのは先輩の髪がいい匂いで…」
「え?何?」
「…別に…」
「?」
そんなこんなで、なんとか学校に入ることが出来た私達は部室まで歩き出した。
「真っ暗だね…」
「そりゃぁね」
校門から部室までは意外と距離がある。
私は風で揺れる木や草、虫の声にまでビクビクしてるっていうのにリョーマは相変わらずスタスタ歩く。
「ね、ねぇリョーマ…怖くないの?」
「何が怖いのかが分からないんだけど」
「夜の学校だよ!!静かで不気味じゃない!!?」
「別に」
「でもあたしは怖いの!!!だから掴んでていい!!?」
「え?」
取り乱してる私はリョーマの了解も得ないまま制服の端を掴んだ。
「真っ暗で足元見えなくて怖いんだもん…」
「…別に…いいけどね…」
顔は見えないけど、今笑った?リョーマ笑ってる?
なんだか不思議。
私よりも小さいはずの背中なのに大きく見える。
どうしちゃったんだろう私…。
「先輩、そこ段になってるから気をつけて」
「へ?え、わ、きゃっ!!!」
せっかくリョーマが注意をしてくれたにも関わらず転んだ。
この鈍さ自分でもホトホト呆れました。
しかもリョーマの制服を掴んでたせいで巻き込んじゃったし。
「うぅ…。ごめんね本当に…」
「………」
「リョーマ…?」
ヤバイ!!いい加減にキレちゃったかな!!?
どうしよう!!!
只でさえ暗くて表情が見えにくいのに俯かれるともっと分からない。
私はリョーマの顔を覗き込んで見ようとした。
「あははは」
リョーマ、爆笑中。
こんなに大笑いしてるの見たことないってくらいに笑ってる。
「マネ先輩って本当に世話が焼けるね」
「え、あ、う…ごめん…」
「謝らなくていいよ。先輩のドジさを甘く見すぎた俺も悪かったしね」
そう言って手を差し出してくるリョーマ。
「制服の裾じゃ危なっかしいから…手…」
「あ、ありがとう…」
良かった。
暗くて良かった。
こんな顔リョーマに見せれない。
きっと凄く赤い。
リョーマは?リョーマは今どんな顔してる?
あー、もう…本当にどうしちゃったんだろう私。
繋いだ手は意外に大きくて“男の子”なんだと実感させられた。
部室までの距離がもっと長ければいいのに------‥
.
私が両手を合わせて頭を下げると、リョーマは地面に着いたズボンをはらいながら立ち上がった。
「先輩のドジには慣れてるから」
「うぅ…。返す言葉もございません…」
「それにさっき早くどいてって言ったのは先輩の髪がいい匂いで…」
「え?何?」
「…別に…」
「?」
そんなこんなで、なんとか学校に入ることが出来た私達は部室まで歩き出した。
「真っ暗だね…」
「そりゃぁね」
校門から部室までは意外と距離がある。
私は風で揺れる木や草、虫の声にまでビクビクしてるっていうのにリョーマは相変わらずスタスタ歩く。
「ね、ねぇリョーマ…怖くないの?」
「何が怖いのかが分からないんだけど」
「夜の学校だよ!!静かで不気味じゃない!!?」
「別に」
「でもあたしは怖いの!!!だから掴んでていい!!?」
「え?」
取り乱してる私はリョーマの了解も得ないまま制服の端を掴んだ。
「真っ暗で足元見えなくて怖いんだもん…」
「…別に…いいけどね…」
顔は見えないけど、今笑った?リョーマ笑ってる?
なんだか不思議。
私よりも小さいはずの背中なのに大きく見える。
どうしちゃったんだろう私…。
「先輩、そこ段になってるから気をつけて」
「へ?え、わ、きゃっ!!!」
せっかくリョーマが注意をしてくれたにも関わらず転んだ。
この鈍さ自分でもホトホト呆れました。
しかもリョーマの制服を掴んでたせいで巻き込んじゃったし。
「うぅ…。ごめんね本当に…」
「………」
「リョーマ…?」
ヤバイ!!いい加減にキレちゃったかな!!?
どうしよう!!!
只でさえ暗くて表情が見えにくいのに俯かれるともっと分からない。
私はリョーマの顔を覗き込んで見ようとした。
「あははは」
リョーマ、爆笑中。
こんなに大笑いしてるの見たことないってくらいに笑ってる。
「マネ先輩って本当に世話が焼けるね」
「え、あ、う…ごめん…」
「謝らなくていいよ。先輩のドジさを甘く見すぎた俺も悪かったしね」
そう言って手を差し出してくるリョーマ。
「制服の裾じゃ危なっかしいから…手…」
「あ、ありがとう…」
良かった。
暗くて良かった。
こんな顔リョーマに見せれない。
きっと凄く赤い。
リョーマは?リョーマは今どんな顔してる?
あー、もう…本当にどうしちゃったんだろう私。
繋いだ手は意外に大きくて“男の子”なんだと実感させられた。
部室までの距離がもっと長ければいいのに------‥
.