アンラッキー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「跡部…」
「ん?跡部くん?」
振り返って見ると跡部くんが不機嫌そうな表情で立っている。
ってゆーか、この子マネちゃんって言うんだ。
ん?でも何で跡部くんがマネちゃんを呼び捨てにしてるんだろ。
それに“こんなところで何してんだ”って…?
「アーン?お前、千石か?何しに来やがった」
「見つかっちゃったね。キミ達の偵察だよ。て・い・さ・つ!!」
「え?偵察?千石くんってテニス部だったの?」
「うん。そうだよ~」
急に驚いたように俺を見上げるマネちゃん。
「マネ、何で千石と一緒にいるんだ?」
「さっきぶつかっちゃって。あたしのせいで怪我しちゃったから」
「そんなもんほっとけ。こっち来い」
そう言うとマネちゃんの腕を掴む跡部くん。
「ちょっと跡部くん邪魔しないでよ。今は俺がマネちゃんと話してるんだよ」
「跡部、痛いよ。離して」
「ほら、痛がってるじゃない。離してやんなよ」
「アーン?」
思わず俺もマネちゃんの反対側の腕を掴む。
「おい跡部、何してるんや?」
「部長のお前がいきなり消えんなよな。お前の追っかけが騒いでるぞ」
「あのうるせー女共を黙らせてから消えろよ!!!」
おや?忍足くんに向日くんに宍戸くん?
いきなり3年、制R勢揃い?あ、芥川くんがいないか。
3人は俺と目が合うと
「「「千石!!!?」」」
って叫んだ。
「はーい。ラッキー千石でっす!!」
そうニッコリ挨拶すると3人は
「「「何でここに!!?ってゆーかマネに触ってんじゃねぇよ!!!」」」
と、ハモッた。
忍足くんは関西弁だったけど。
って、何々!?
忍足くん達もマネちゃんに馴れ馴れしくないかい!!?
「マネちゃん…キミ…」
「あたし男テニのマネージャーやってるの…」
俺と跡部くんに両腕を引っ張られてるマネちゃん。
え!!?
マネージャー!!?マジでぇ!!?
なんて羨ましいんだ氷帝!!!
「つーかよ!!何でマネと千石が一緒にいるんだよ!!」
「マネから離れろよ!!!」
「せや!!跡部も千石も!!マネが腕痛そうにしてるやん!!可哀相やろ!!」
俺と跡部くんは3人に囲まれた。
「アーン?んなもん千石が離したら離してやる」
「そもそも跡部くんが俺とマネちゃんの話をさえぎったのが原因でしょ?」
絶対離さないよ。
ここで離したらもう近づかせてもらえない気がするからね。
今の様子を見るに、ここにいる連中皆マネちゃんに気がありそうだし。
「うぅ…痛いよぉ…」
ハッ!!!
マネちゃんが泣きそうな顔を…っ!!!
.