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今日は12月4日
我が立海大付属のペテン師
仁王雅治の誕生日
その日の昼休み、私は柳生、ブン太、ジャッカル、赤也を部室へ呼び出した。
「どうかしたのですか?いきなりメールで“部室集合”だなんて」
「それも何でこのメンバーなんスカ?」
「つーかよぉ、俺まだ昼飯途中なんだけど」
「ブン太、さっきパン5個食ってたよな…あれでまだ途中なのか…」
急な呼び出しに困惑している4人に私は話を始めた。
「今日、仁王の誕生日って知ってた?」
私の問いかけに4人は顔を見合わすとそれぞれ反応した。
「あぁ…今日は12月4日でしたか」
「マジかよい!!今日仁王んち遊びに行ったらケーキ食えっかな?」
「おいおい」
「そーいやクラスの女子が“仁王先輩の誕生日だ~”とか言ってたなぁ…」
さすが仁王…
2年生にも人気なのね。
「で?仁王の誕生日だからって何で俺等がお前に呼び出されなきゃなんねぇんだよい」
「それにはねぇ、ちゃんと理由があるのですよ」
「「「理由?」」」
そう、このメンバーには共通点がある。
それは…、
「普段から仁王に怨みを持っているメンバーである!!」
「はぁ!?」
「怨み…ですか…?」
「おいおい…」
「そりゃムカツクこと多いッスけど別に怨んでは…」
ちょっとちょっと、皆普段あれだけ仁王に騙されてるってのに怨んでないわけぇ!!?
「もう!!今日くらいはこっちが仁王を騙してやろーって思ったのに皆ヤル気無し!!?」
サプライズバースデーやりたいのにー!!!
「仁王くんを騙すのですか…?」
「めんどくせー」
「おいブン太、そんなハッキリと…」
「仁王先輩にサプライズが通用するとは思えないッスよ」
「やる前から何でそんなに投げやりなのよー!!やろうよ!!サプライズバースデー!!!」
誕生日にドッキリだなんて、絶対にあの仁王も気付かないって!!
「つーかよ、誕生日サプライズとかってすぐばれると思うんだけど」
ん?
「俺もそう思う…」
んん!?
「誕生日ドッキリって定番じゃないッスカ」
マジで!!?
定番なの!!?
「えーーー!!!」
やりたいのに!!
仁王を騙したいのに!!
驚かせたいのに!!!
「…サプライズ…意外といけるかもしれませんよ」
ブン太、ジャッカル、赤也から散々に言われる中、柳生だけが賛成してくれた。
「だよね!?いけるよねぇ!!?さすがダブルス組んでるだけあるね!!仁王のことよく分かってるわぁ!!」
「えぇ。彼のことは何でも分かっていますよ」
「本当に仁王にサプライズなんか旨くいくかぁ?」
「反対にこっちが騙されそうだよな」
「それどころか騙されたふりとかしそうッスよね」
あー、ダメだこの三人は。
柳生だけが頼りだわ。
「じゃぁ、仁王をよく知る柳生にどんなサプライズがいいか聞いてみましょう!!」
「そうですね…告白サプライズとかはいかがでしょう?」
「「「はぁ!!?」」」
告白サプライズ!!?何それ!!?
「仁王くんに告白するんです」
「あ、あたしが…?」
「勿論ですよ。仁王くんに“好き”と告げた後“抱いて”と言えばあの仁王くんも簡単に騙されるはずです」
だ、抱いてですと!!?
「え?ってか、え?それ何ドッキリ?」
「仁王くんをその気にさせて“はい、嘘”彼にはこれが一番応えるでしょう」
「そ、そうなの…?」
「そうですよ。ついでに首にリボンを巻いて“貴方のために今日までキレイでいたの”なんて言ったら落ちますね」
別に仁王を落としたいわけじゃ…。
「では、その作戦でいきましょう。放課後が楽しみですね」
「え?う、うん」
「ではこれにて解散ということで。行きましょう」
「あ、ちょ、柳生?」
何だか分からないけど私は柳生に腕を掴まれ、さっさと部室から連れ出された。
仁王のサプライズバースデー…
これで本当にいいのか…な…?
◇◆◇◆◇◆◇
その頃部室に残された丸井、桑原、切原は…
「なぁ」
「…あぁ」
「今のって…」
顔を見合わせて何やら肯く3人。
「仁王先輩…ッスよね…?」
「だろい」
「もうすっかり騙されてるな…アイツ」
ちゃんちゃん♪
◇◆◇◆◇◆◇
(さぁて…放課後が待ち遠しいのぉ)
こうして放課後まんまと仁王に自分を捧げるはめになるのでした。
☆おわり☆
仁王が何故柳生に扮装してたって?
それはあれですよ、
自分の誕生日に何かサプライズを仕掛けられると予想してのことであります(無理矢理設定)
ちなみに本物の柳生は今頃自分の携帯を探してるはずです(え)