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【あの子は俺のファンだ】
本日も黄色い歓声の響き渡る氷帝学園テニスコート。
応援席にいる女の子の人数はざっとみても相当なもの。
しかしコートでは、
ある一人の女子生徒に視線が集中していた。
「あれ絶対俺やで…」
「ちっげーよ!!俺だって!!侑士じゃねぇよ!!!」
「違いますよ。あれは…俺です」
「そ、そうか…?長太郎のこと見てる…か?(俺かと思った…なんて口にできねぇ)」
「A~!!絶対俺だC~!!!皆妄想凄いよね」
「ジロー先輩も妄想大概にして下さい」
現在テニスコート端にて忍足、向日、芥川、宍戸、鳳、日吉の6人は一人の女の子について話していた。
何百人いる応援席の中でも一際目立つ可愛い子。
黄色い声を出して応援するわけでもなくただ静かにコートを眺めている。
そんな彼女を遠目で見ながら
“あの子は俺のファンだ”
と、いう自分本意な言い争いが開始されたのだった。
「それにしても可愛え子やなぁ…俺を見つめる目がホンマにヤバイわ…」
「侑士の目がヤバイっての!!!その眼鏡度入れた方がいいんじゃね!!?」
「あんな可愛い人俺の学年にはいないなぁ…」
「3年にもいない…ような気がするけど…氷帝は人数多いからな」
「1年生にしては大人っぽいよね。胸とかデカイC~」
「……どこ見てるんですか…」
そんなこんなで騒いでいたところ
「おい、お前等さっきから何やってんだ。部活に集中しやがれ」
と、跡部部長登場。
「もうそろそろ監督が来る時間だぜ……って聞いてんのか?」
「あ、今…目ぇ合ったわ」
「俺だって!!俺が目合った!!!」
「俺ですよ」
「えっ!!(俺も合った気が…)」
「今目が合ったのは俺だCー!!」
「気のせいじゃないですか?」
跡部無視。
「上等じゃねぇか…俺様をシカトして何見て……、」
跡部、皆の視線の先を辿ってなにやら納得した模様。
「フッ。お前等が何を言い争ってたか当ててやる。あの女子生徒が誰の応援をしに来たか…だろ?」
「やっぱ俺やでアレ」
「俺だって!!!」
「違いますよ。皆さんどうしてそう自意識過剰なんですか?」
「確かに…自意識過剰…だな…(長太郎も含め…そして俺も…か)」
「俺は違うC~、だって本当に俺のこと見てるもん」
「………(これだけR陣が固まれば誰だって見るだろ)」
再び跡部無視。
「おい!!!!」
「あ、跡部。いたんか」
やっと気付いてもらえた跡部様。
「いつまでも不毛な争いしてんじゃねぇよ!!」
そう言い放つ跡部に一同黙り込み、そして…
「せや。跡部の言う通りそろそろハッキリさせようや」
「……だな」
「声をかける…ってことですか?」
「マジかよ!!?だ、誰がいくんだ!!?」
「俺!!俺が行く!!!」
「ここはまともな人間が行くべきでしょう。なので俺が…」
「俺だ」
6人の争いに跡部も加わり、戦いは壮絶なものとなっていった。
しかし当の女子生徒は…
「榊先生まだ来ないのかなぁ」
榊太郎(43)狙いだった。
終
お約束でスミマセン…。
ありがちネタでスミマセン…。
でわ☆☆