アイツが一番かわいいとき
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どんぐりの背比べから一変して芥川の自慢話は続いた。
「あと耳かきしてもらったりもするC~」
「「「………」」」
「すげぇE-匂いがすんだぁ!」
満面の笑みの芥川にキレた跡部
「うるせぇっ!!!!」
大声で怒鳴った。
「ジロー、テメェあんま調子にのんなよ?あぁん?」
「調子になんか乗ってないC~!」
「ムカツク態度やな…お前なんかしょせん弟キャラのくせに…」
「侑士の言う通りだぜ!!ジローは絶対弟キャラだ!!男として意識されてないんだよ!!」
「そうですよね。男として意識していたら膝枕なんてそう出来ませんよね」
「まぁ…照れるよな…フツーは」
「フツー出来ませんよ。ましてや部室で堂々と」
6人一斉に芥川慈郎バッシング。
しかしそんなことで動じるはずもなく
「皆ひがんでるC~、みっともねぇ~」
ソファにドカッと腰を下ろしながらデカイ態度で6人を煽り
そんな芥川に再びキレた跡部、声を張り上げた。
「おい!!慈郎!!自分が特別だと思ったら大間違えだ!!特別なのはこの俺様、跡部景吾様だ!!!」
「「「は?」」」
「アイツが俺様を見る時の目、知ってるか?」
そんなん知るかよ、と今全員の心は一致した。
「ありゃ間違いねぇ。恋をしてる眼差しだ」
自信満々に言い放った跡部にいっせいに突っ込みが入った。
「Aー!!恋してる眼差しってどんなんだよー!!」
「跡部を見つめる目が恋してる眼差しなら俺を見つめる目は“抱いて”って言っとる目やな」
「はぁ!!?侑士まで何バカなこと言ってんだよ!!そんなこと思ってるはずないだろ!!」
「そうですよ!!というか忍足先輩を見るマネ先輩の目は軽蔑の眼差しって言うんですよ!!」
「あー‥そういやこの前忍足が教育実習生の足を遠目で観察してる時、マネのヤツすげぇ目で忍足のこと見てたよな…」
「あそこまで冷めたマネ先輩の目つき初めて見ましたよ」
今度は忍足が大ダメージ。
「ちょっ、なん…それホンマ…!?」
「ホンマホンマ。ご愁傷様、侑士」
「おい、忍足の話なんてどうでもいい。俺様の恋する眼差しの話題から脱線してるぞ」
「それなら俺の膝枕の話からも脱線してるC~」
「そもそも“アイツの一番可愛い時”から何でこんな話題になってんだよ」
「皆それぞれマネ先輩の“可愛い時”が違うから仕方ないですね」
「この話題キリが無いな」
そんなこんなで戻しましょう。
「とにかくだ!マネが俺を好きなのは明確だ!」
「跡部痛すぎや。可哀想にな。マネが好きなんはこの俺なのに」
「クソクソ!!侑士の頭も十分可哀想だ!!」
「跡部も忍足も可笑しなこと言うね。明らかにマネは俺のことが好きなの分かるC~」
「だから…脱線してんだっての!!」
「宍戸さん!!頭の可笑しな人は放っておいてマネ先輩の可愛い時を一つでも多く挙げましょう!!」
「って言うか…樺地ちゃんとノートに書いてるのか?」
さっきから黙々とノートを取る樺地に視線を向ける日吉。
ノートにはしっかりと書かれていた。
樺地は各々の発言までしっかりと記している。
「分かった、もういい。それぞれの言い分は認めてやる」
「何や、ほんまいつでも上からやな」
跡部の謎の上から目線に忍足を始め全員が呆れている中、話は続く。
「アイツのパーツの好きなところを挙げてってやろうじゃねぇか」
今度はパーツに変更。
可愛い仕草等は共感するより口論になるので上手くまとめたつもりでしょうか跡部部長。
「まず当然“顔”だな」
「ほんなら“足”」
「やっぱ侑士は足なんだな。んじゃ俺は大きい“目”!」
「プニプニの“太もも”~」
「パーツ…パーツか…“腕”…とか…?」
「宍戸さん、腕とか結構マニアックなとこつきますね。俺は“指”です。自分がピアノ弾くせいか見ちゃうんですよね」
「俺は“髪”だな…。サラサラしてていい匂いするし…」
全員それぞれ意見を出し合い
「わかるわかる」
「うんうん」
それぞれ納得している様子。
みんな同じということですね。
「あの華奢な腰とか…俺が抱きしめたら折れちまいそうだ」
「胸の大きさも俺好みやわ。手に余る感じが丁度ええ」
「そうだよなー、あれくらいの大きさが俺もいい!」
「お尻もいい形だC~!」
「俺もマネ先輩の身体つき好きです。華奢なのに色っぽいんですよね、なんか…」
「おい!何か生々しい感じになってきてねぇか!!?」
「なってきてますね…(この人達のマネ先輩を見る目は危険すぎる。早く下克上しなければ!!)」
まぁ好きなパーツなんて上げていたらその内身体のパーツになるのは当然。
仕方ないでしょう。
しかし部室で「胸」や「お尻」等の単語が飛び交うのもいかがなものかと。
さらに発言はエスカレート。
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