だって男の子だもん!!
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「弦一郎、これから本屋へ行くぞ」
「本屋だと?突然何を言う蓮二」
柳の作戦(?)を黙って見守る5人。
「精市が読みたがってる本をマネが買い忘れたらしい」
「そうなのか。まったく、マネらしいな」
真田の“マネらしいな”発言はおっちょこちょいで可愛いんだよチクショーという意味である。
「仕方あるまい。誰かに買いに行かせるか」
「いや、これはいい機会だ。久し振りに全員で精市の見舞いへ行こう」
幸村を使った柳の作戦に「さすが」と納得の5人。
真田は幸村に弱いですから。
というか幸村に敵う人なんておりませんが。
「さっすが柳!!いいなそれ!!」
「最近あまり行ってなかったよな」
「部活で忙しかったしの」
「幸村くんも真田くんと会いたいでしょうしね」
「そうッスよ!!皆で行きましょうよ!!」
真田を本屋へ連れて行くため一致団結。
「う、うむ…確かに最近はマネに任せきりだったからな…」
押せ押せな6人に真田は渋々了承した。
幸村の見舞いがメインではなくエロ本購入がメインだということも知らずに…。
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「何だここの本屋は」
マネ似が表紙の成年雑誌の売っている店の前に到着するや否や真田が呟いた。
「副部長~、ショボい本屋だからってそんな言い方はよくないッスよ」
「そうではない。ただ病院の近くに大きな本屋があるしそこへ寄るのだとばかり思っていたのだ」
「何処で買ったって同じだ。入るぞ」
柳に背中を押されて真田を筆頭にぞろぞろと店へ入った。
店内に他の客はいず、レジカウンターには耳の遠そうなお婆さんが一人。
エロ本買うには絶好のチャンスである。
「で?幸村の買いたい本とはどれだ?」
そう尋ねながら振り返る真田。
しかし既に後ろには誰もいず、6人は成年雑誌コーナーで盛り上がっていた。
「すっげー!!マジかよい!!裸プロンじゃねぇか!!!」
※裸プロンと書いて“らぷろん”と読む。
「マネさんが裸エプロンで上目遣いしていますね」
「お手柄じゃ赤也」
「でしょでしょ!!?」
「本当に本人って言ってもいいくらいだな」
「そうだな。若干マネより胸が大きめだが顔や肌の色はカナリ近い」
紐で縛られていて立ち読み禁止になっている表紙だけを見て騒いでいる。
そんな6人に真田が
「何をしている!!!そこは未成年者は立ち入り禁止ではないか!!!」
と、怒鳴った。
そこで柳はエロ本を手にし、表紙を真田に向けて見せた。
「こ、これはっ!!!!」
真田の表情は一瞬にして赤くなり、裸エプロンで上目遣いのマネ似に釘付け。
「幸村は…この雑誌が欲しいというのか…?」
「欲しいに決まっているだろう」
「マネさんに似ている女性がこんな淫乱な姿をしているのですよ?」
「誰がいらないって言うよ」
「だよな」
「真田も中、見たいじゃろ?」
「見たいッスよね!!?」
ずいずいと迫る6人に後ずさりしつつ視線は表紙に釘付けのまま。
「そうゆうわけだ弦一郎」
「ど、どうゆうわけだ」
動揺している真田に「買って来てくれ」と雑誌を手渡した。
焦りまくる真田。
「な、何を言う!!!未成年が買えるわけがなかろう!!!」
「大丈夫だ弦一郎。お前なら十分に成人男性に見える」
「老けた顔ってこうゆう時羨ましいよな」
「変装いらずなのも羨ましいぜ」
「今がチャンスッスよ!!他の客もいないしレジは婆さんだし!!」
「早く読みたいですね。表紙の見出しによると彼女の特集らしいです」
「どうやら表紙で失敗することはなさそうじゃの」
6人の想いは全て真田にたくされた。
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