だって男の子だもん!!
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そこにはこじんまりした本屋さん
そこである男は見つけた
一冊のエロ本を
だって男の子だモンv
―――立海編―――
「本当なんスよ!!!マジやっばいッスよ!!!」
興奮気味に部室へ入って来ては熱弁する切原赤也。
その熱弁ぷりに現在部室にいる丸井、ジャッカル、仁王、柳生はそれぞれ反応した。
「立ち読みもしてねぇくせによく言うぜ。表紙に騙されて中身は大したことねぇってよくあるぜ?なぁ?ジャッカル」
「あぁ。俺とブン太は中2の時表紙買いをして失敗したことがあるからな」
「表紙の女性が載っていないこともありますからね。あれには思わず苦情の電話をしてしまいましたよ」
「苦情の電話までしたんか…柳生…」
未成年者の成年誌の購入は法律で固く禁じられているはずです。
――が、皆さん老けている…や、大人っぽいので難無く購入しているのでしょう。
ちなみに冒頭の“ある男”とは切原赤也のことである。
「ちょっと!!!ちゃんと真面目に聞いて下さいよ!!!!」
真面目に聞こうとしない面々に再び熱弁の切原。
「ほんっとぉーーにマネ先輩にソックリな人が表紙になってるんですってば!!!」
テニス部マネージャー3年のマネ。
顔が可愛いのは勿論のこと、何に対しても一生懸命で、ちょっぴりドジなところも愛嬌でカバー
その上、
『赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんでしょ?』
そんなことをクチにしちゃうような超天然娘。
まさに
“マネにエロ本読んでるなんて知られたら生きていけねぇ”
健全中学生男子にそんなことを思わせてしまうほど純粋無垢、そして愛しいマネージャーなのである。
「でもよー。俺マネに似たヤツが表紙のエロ本なんて一度も見かけたことないぜい?」
「あぁ。こう言っちゃなんだが俺とブン太はあらゆるエロ本を読破してるからな」
エロ本通を誇る丸井とジャッカル。
どんだけ読んでんだって感じです。
「確かに丸井くんとジャッカルくんに聞けばどの出版社が美人や胸の大きい女性が多いかがすぐに分かります」
「柳生、最近よう二人と一緒におるところを見かけると思えばそんなこと聞いちょるんか」
紳士という異名を持つくせに今回のシリーズではただのエロ、柳生。
そして今回なぜか突っ込み担当の仁王。
「俺も昨日そこの本屋で初めて見かけたんスよ!!ほら、よくショボい本屋ってマイナー雑誌とか売ってるじゃないッスか!!!」
確かに大きい書店にはないようなマニアックなモノが意外と小さな書店にあったりする…かも。
「つーかさ、何で昨日見つけた時点で買わなかったんだよ」
丸井、切原にもっともな意見。
「俺は先輩達と違ってちゃんと年相応に見られるんで買えないんです」
なにげに毒吐いてます切原。
「おい赤也!!言っとくけど俺だって売ってもらえねぇかんな!!購入担当はジャッカルだ」
「俺が老けてるみたいな言い方はやめろよブン太。俺だってわざわざ老けて見えるような格好して行くんだぜ?」
その老けて見えるという変装は自分自身を隠すためである。
やはり地元の本屋で堂々とエロ本を買うのは勇気が必要。
いつ何処で誰に見られるか分からないですしね。
マネさんに見られる恐れだってあるわけだし。
「私は仁王くんに扮装させてもらってます」
柳生ビックリ発言。
中指で眼鏡を上げながら何を開き直っているのでしょう。
「あぁ、知っちょる。最近よう本屋で俺を見かけるという身に覚えのないことを言われるしの」
「さすが仁王くん。お見通しですか」
「ちなみに俺も柳生に扮装してエロ本堂々と立ち読みしちょるよ。
この前はコンビニでエロ本とコンニャク買って帰った。
もちろんレジで“コンニャクは人肌に温めて下さい”って言ってな」
柳生と仁王の間に凍るような空気が発生。
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