完だって男の子だもん!
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自分を囲んでいるのが“男”なんだと自覚したとたん
顔は熱くなるし
心臓はドクドクうるさいし
やたら皆が格好良く見えるし
こんなの……
こんなの変だよ……っ!!!!
「そんな潤んだ目で俺様を見つめやがって」
そう言いながら私の頬に触れる跡部。
ってか私潤んだ目してんの!!?
ってか見つめてないんですけど!!!!
「またキスされてぇみたいだな」
いきなり跡部の顔が近づいてきたと思うと、
「「「跡部(さん)!!!!」」」
と、怒鳴りながら皆に殴られてる。
ビ、ビックリした!!!
本当にキスされるところだったよ!!
跡「いってぇな!!何すんだ!!?あぁん!!?」
忍「逆ギレかい!!!信じられへんわ!!!このアホベ!!!」
向「クソクソ跡部!!!」
鳳「マネ先輩のセカンドキスも奪う気ですか!!?」
宍「マネの許可も無しに何考えてんだよ!!!」
日「最低ですね…」
芥「跡部ずるいC~!!!」
何か皆殺気立ってるんですけど…。
な、何で…?
………。
…跡部が…
私にキス…しようとした…から…?
だから…?
って、こと…は…?
「皆…あたしのこと…好き…とか…?」
………。
…………。
シーーン
静まる部室。
―――って!!!!
私何聞いちゃってんの!!!?
何自惚れちゃってんの!!!?
私ってばバカ!!!?
「あ、え、ええと…な、なーんてね…ははは…」
笑って誤魔化す私に対して頭をかいたり俯いたり溜息ついたり、
呆れた様子の皆。
あぁ…これ呆れちゃってるよ…
有り得ないよ私…
恥ずかしすぎるよ…
もう死にたい……。
「俺が何でキスしたと思ってんだ?」
………。
………え…。
「あ、跡部、あた、あたしのこと、す、好きな…」
跡「それ以外に何があるんだよ。あぁん?」
忍「ちょぉ待ち。跡部だけやないで」
向「そーだそーだ!!俺だってマネのこと好きなんだかんな!!!」
宍「ちょっ、な、何言ってんだよ!!!」
鳳「宍戸さん、今言わないときっとずっと言えないですよ。なので俺は言います。好きですマネ先輩」
芥「Aー!!!何か告白タイムになってるC~!!!」
日「あ、あの…好きです……(まさかこんなところで言うはめになるなんて…)」
これは……
いったい何ですか…?
私の予感的中ってことですか…?
「え、えーっと…」
――って!!!
皆の私を見る目がなんか物凄い真剣なんですけど!!!!
男は狼なのよ気をつけなさい~
年頃になったならつつしみなさい~
羊の顔していても心の中は~
狼が牙をむくそうゆうものよ~~♪
頭の中でピン○レディの歌が!!!!
「ご、ごめ…、」
「「「!?」」」
「ごめんなさぁーーーいっ!!!!」
猛ダッシュで私は部室を飛び出した。
私の名前を叫びながら追いかけて来る皆から逃れるようにひたすら走った。
だ、だっていきなり困る!!!
私は皆のことそんなふうに見てないもの!!!
あぁ、また頭の中で歌が……っ!!!
あの人だけは大丈夫だなんて~
うっかり信じたら~ダメダメダメ~
あーダメダメよ~♪
S・O・S!!!
―完―