完だって男の子だもん!
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宍戸と慈郎とヒヨにちょっと心が揺れた私って単純かしら…。
「で?早く言え。お前の辞めたい理由を」
……あぁーあ…
揺らいでた決意も跡部の一言で一気に固まるわ。
「ちゅーか、跡部。お前がいきなりマネにキスしたんが原因なんちゃう?」
分かってるね、忍足。
その通りだよ。
「あぁん?お前等が下品なDVDなんか見てたのが原因だろ」
そうそう。
跡部も分かってんじゃん。
忍「何言ってんねん。不意打ちキスに比べたらAV鑑賞なんて可愛えもんやろ」
跡「ただのAVならな。だがそのAVはマネ似の女優が出てるってゆう特殊モンだ」
向「クソクソ跡部!!!キスのが重罪に決まってんだろ!!!」
鳳「そうですよ!!!マネ先輩ファーストキスだったんですよ!!!?」
宍「や、やけに詳しいな長太郎…。でも…本当にマネの初めてのキスが跡部だとしたら……(ムカツクな…)」
日「部長……」
芥「絶対に跡部のせいだC~!!!」
…まぁ……跡部がキスしてきたってのも理由の一つだけどさ…。
跡部の言うようにあのAVを皆で鑑賞してたってのも理由の一つなんですよ…。
「あのね…、」
私の発言に皆の視線が一斉に向いた。
「あたし気付いたの。自分が羊だってことに」
シーーーン
沈黙。
「ほら、ピンク○ディの歌でもあるでしょ。男は狼なのよ~気をつけなさい~♪って」
………。
……な、なに…?
何で誰も何も言わないの?
「ちょ、ちょっと…聞いてる…?」
無反応な皆に何故かどんどん弱くなっていく声。
なんとなく気まずいと思っていたら跡部がクチを開いた。
「お前は今までそんなことも気付いてなかったのか」
は?
「俺達は男でお前は女。そんな自覚もなかったのか?アン?」
「え…」
男と女…
自覚……?
跡「お前は“男”ってもんを知らなすぎなんだよ」
忍「せやな…今時の中学生にしては珍しいほど無知っちゅーか…」
向「つーかさ、俺はマネが今まで俺達のことを“男”って思ってなかったことにショックなんだけど…」
宍「た、確かに…俺達“男”って意識すらされてなかったってことだよな…」
鳳「これこそまさに激ダサですね」
芥「ん~、要するに辞めたい理由って俺達が“男”だから?」
日「…マネ先輩…俺達のこと意識してるってことですよね…」
「―――っ!!!」
皆の発言に顔が一気に熱くなった。
ど、どうしよう!!!
私、皆のこと意識してるの!!?
―――――…‥、
私似女優のAV見たり
跡部がキスしてきたり
そんなことされてしまったから
私、皆のこと“男”にしか見えなくなってしまったの!!?
今まで何も考えずにマネやってたのに!!?
………うそ…
なんか…自覚した今…
跡部……私…コイツにキスされたんだよね…………な、なんかドキドキしてきた!!!
忍足……今まで眠くなるだけだったその低音ボイスがセクシーに聞こえてきた…。
岳人……可愛い顔してるってのに男なんだよねぇ…。
宍戸……テニスしてる時はまぁ格好良いなって思ってたけど…今は立ってるだけでも凄く格好良く見える…。
慈郎……私いつも膝枕してたよね……今思えば膝枕って大胆だよね…?
チョタ……小犬みたいだなんて思ってたけど、今の私には狼に見えるよ…。
ヒヨ……この前はAVのパッケージ見てどっか行っちゃったのに驚いたけど…ヒヨも男なんだよね…。
や、やばい!!!
心臓ドキドキいってるんですけど!!!!
「顔、赤いぜ?」
ニヤッと笑う跡部に恥ずかしくなって両手で頬を押さえた。
忍「なんや…そんな照れて…」
向「両手で顔隠して」
宍「俯いて…」
鳳「先輩…」
芥「かわE~っ」
日「…ですね…」
跡「フッ」
だ、誰か助けて……っ!!!!
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