完だって男の子だもん!
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マネージャーとして今まで皆を支えてきた。
わざわざ移動するのが面倒で皆が着替える部室で制服に着替えたこともあった。
皆と一緒に跡部邸に泊まって雑魚寝したこともあった。
だけど……
今、それを物凄く後悔してる。
だって…だって……っ、
男子って気持ち悪いっ!!!!
・
・
・
「……何だコレは…」
「何って…見ての通りですけど」
私は跡部に“あるもの”を差し出した。
「だから…“何だ”と聞いている」
「はぁ!!?見ての通りって言ってるじゃん!!!ちゃんと書いてあるでしょ!!!“退部届”って!!!」
そう、
私は跡部に退部届を提出した。
今までは何も考えずにマネージャーをしていたけれど
もう無理。
自分が狼の群れの中で過ごす羊だということに気がついたから。
「じゃ、そうゆうことだから。大会頑張ってね。遠くから応援してるんで」
そう言った直後、ビリビリ!!と、退部届は破かれた。
「ちょっ!!!何破いてんの!!?」
「認めねぇ」
「はぁ!!!?」
どこまで俺様!!?
私のファーストキス奪っといて!!!
そんな男と同じ空間にいたくないのよ!!!
それを理解しろっつーの!!!!
「いくら反対しようとあたしの決意は変わらないから!!!退部しますからっ!!!!」
跡部に向かって叫ぶと
バンッ!!!!と、勢いよくドアが開いた。
「「「退部!!!?」」」
そう声を揃えて登場した他のRメンバー。
ビ、ビックリした…。
皆コートにいたはずだよね…?
跡「何だ。お前等は練習してろって言っただろ」
忍「呑気に練習なんて出来るわけないやろ!!退部ってなんなん!!!?」
向「どーゆうことだよ!!ちゃんと説明しろ!!!」
宍「ま、まさか……あのAV鑑賞が原因なんじゃ…」
鳳「まさか!!たったそれだけのことで退部しようだなんて有り得ないですよ!!!」
芥「鳳の言う通り退部したい理由がそんな理由なはずないC~」
日「でも…マネ先輩にとってはそれほどのことだったのかも……(最悪だ)」
皆揃ったことだし丁度いいや。
「皆、跡部のこと説得してくれない?なんか辞めさせてくれなくてさ」
溜息交じりにそう告げると
「「「当たり前(だろ)(やろ)(です)!!!」」」
皆が凄い勢いで返してきた。
な、何!!?
当たり前って、辞めさせてもらえないことが!!?
「なぁ、マネ。何で辞めたいんか納得のいく説明してくれへん?」
忍足の発言に思わず「はぁ?」と、呆れた声が出でてしまった。
私が辞めたい理由に気付かないなんて可笑しいでしょ。
バカでしょ。
「エアコン完備もされた居心地のいいこの部室を自由に使えて、何よりも俺様の傍にいれるってーのに辞めたい理由は何だ」
アンタの近くにいたくないんだよ。
「俺のこと一番近くで応援できんのに辞めたいなんて理解でけへん」
あのAVの持ち主の近くになんかいたくないんです。
ってか跡部と忍足のその意味不明な自信は何!!?
「跡部と侑士の言ってることが俺には理解できねーよ!!!何だその自信は!!!」
岳人、ナイスツッコミ。
「も、もし…お前が辞めたい原因が俺達にあるなら直すし…だから…辞めるなんて言わないでくれよ…」
宍戸…っ、
何か今ちょっとドキッとしたんだけど!!
「そうですマネ先輩!!辞めないで下さい!!宍戸さんはあのAVを何度も見返すほど先輩のことが好「ちょ、長太郎ぉーーっ!!!!?」
チョタの言いかけた言葉が宍戸の声によってかき消されてしまった。
……なんか…AVを何度も見返すとか聞こえたんですけど……。
「マネに退部なんかされたら淋しいCー‥」
………。
…………ハッ!!今ちょっと慈郎にキュンってしちゃった!!
「マネ先輩……辞めないで下さい…俺が下克上するところを見ていて下さい」
か、可愛い……っ!!!
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