いとけない少女の柔肌に触れる。

すべらかで、あたたかい。

「あ……」

桜色の小さな唇から零れる湿った吐息。

その空気ごと奪ってしまいたいと思う。

このまま唇を塞いで、酸素不足に喘ぐ君もきっと素敵だけれど。

でも、不思議とそうする気にはならなかった。

彼女の体は柔らかくて温かくて気持ちいい。

菌糸を手のように伸ばして、彼女の頬に触れる。

なぜこんなにも彼女に触れたいと思うのか。

それは単なる好奇心なのか、それとも支配欲なのか。

不思議と胸に込み上げる、これは、或いは。

これが、愛というものなのだろうか。

(違うよ、と少女は涙を流した)
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