meisak-kun
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「みらいちゃん!今年からは魔法少女だ!」
…なんてノキオくんに言われた所で目覚まし時計のアラームの音で目が覚める。昨日の出来事は夢だった?いやいやまさか。にしてもリアルな夢で、頭の中がこんがらがりそうになる。
お母さんが私を呼ぶ声がして、着替えてリビングに行く。今日の朝ごはんはパンに目玉焼きが乗っていて、サラダにコーンスープに…好きなものばかりでつい頬が緩んだ。
「みらい、新しいクラスはどう?」
お母さんが対面の椅子に座って笑顔でそう聞いてくる。まだ一日しか経ってないし、わかんないよ…なんて呟くように言うと、確かにねーなんて言ってお母さんは笑った。目玉焼きの黄身が半熟で、垂れないように慎重に食べながらお母さんに
「でも、私が魔法少女に近づけるようにお手伝いしてくれるって言ってくれた子たちがいるの」
と言うと、お母さんはますます笑顔になり、お友達ができたのね、なんていいながら頭を撫でてくれた。
学校に着き教室に向かうと、先に名作くんが来ていたようで、名作くんの方に手招きされる。なんだろう?なんて思いながら向かうと、じゃーん!と言いながら「魔法少女に近づくには」と大きく書かれた紙を見せられた。
「僕は流石に魔法少女よく知らないから、調べてみたんだ!」
ニコニコしながらそう言う名作くんから紙を受け取り、目を通す。
1 イメージカラーがある
2 変身アイテムがある
3 変身後の衣装がある
4 マスコットキャラがいる
5 魔法の力で強くなれる
…まだまだ書かれている。名作くんを見ると、ニコニコしながらこちらを見ていた。私のためにこんなに調べてくれたのが本当に嬉しくて、つい笑ってしまった。
「みらいちゃんのイメージカラーは…ピンクじゃないか?」
いきなり後ろから声がして振り向くと、ノキオくんが立っていた。昨日もだけど、登場が突然すぎてびっくりする。名作くんがびっくりするだろ!なんて突っ込みを入れて、私を見てうーん、と 唸る。
「たしかに、ピンクだよね」
うんうん、と二人して頷いている。ピンクは私の一番好きな色だ。春っぽいような、女の子らしい色というか…とにかく、私の一番好きな色。
「ありがとう!私ピンクが一番好きなんだ」
二人はやったー!とハイタッチをして、イメージカラー決定、なんていいながらはしゃいでいる。他人のためにここまで想ってくれる、いい子たちだ。そんな子たちと友達になれてよかった…
「ちょっと待った!」
声の主はスゥィーツくん。独特な笑い方をする子、なイメージだ。スゥィーツくんは続けて言う。
「ピンクはボクのイメージカラーだと思う!」
シーン、そんな効果音がした気がした。名作くんがハッとしたような顔をしたと思うと、ビシッとスゥィーツくんにツッコミを入れる。
「スゥィーツは魔法少女じゃないから被っても全然いいじゃん!」
「ももっ!?たしかに…」
もっもっも、とスゥィーツくんは笑いだした。イメージカラー、自分だと決めるのがなんだか恥ずかしくて決めてなかったけど、魔法少女には付き物だよね。一歩近づけたかも?なんて考える。
「やったなみらいちゃん」
ノキオくんが親指を立てて私に言う。小さな一歩だろうけど、今までのことを思うと私にはそうは思えない。
「うん!」
緩んでしまう頬はどうしようもできなくて、そのままノキオくんに返事をした。
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