おかしなお茶会 前
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翌日。開店前のジュネスに直接集まった鳴上たちは、花村にこっそり裏から通してもらいマヨナカテレビに入った。
鳴上が桜木から聞いた話を全員にすると、「戦闘もあるのかよ!」と花村が情けない声を出す。
「ぜってー勝てねえって!あの人めっちゃつえーし!」
「ま、まあ、もしかしたらってだけだから…」
「もしかしたら、あるんスよね?」
「……ははは」
「そこは否定してくれよ!」
皆でふざけあいながら、クマの案内する方へと歩く。
そこは桜木がいつも通るテレビの辺りらしく、到着すると確かに赤いテレビが一台置いてあった。
その奥に真っ白な通路が出来ていて、「このあたりにシャドウの気配はないよ」と久慈川が告げる。
「シャドウの気配……っぽいのは、奥の一つだけ。周りには全然いないっていうか……現れる気配がない、かな」
「……わかった」
意を決して通路に足を踏み入れると、ぶわりと風が吹いて、その白が鮮やかに色づき始めた。
緑。森のような空間になったそこは、時折木の矢印の看板で『こちら』と示している。
大小と大きさが変わるキノコがポンポンと現れては、子供の無邪気に笑う声が聞こえてきた。
『Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank….』
『“Oh dear! Oh dear! I shall be too late!”』
『“Tweedledum and Tweedledee agree to have a battle; for tweedledum said Twweledee had spoiled his nice new rattle…”』
拙い英語を紡ぐ声。それは森の中から聞こえ、そしてまた森の中に消えていく。
最初の二つは不思議の国のアリスだろう。次に聞こえたのは双子のディーダム……鏡の国のアリスか?
鳴上がそう考えながら歩いていくと、視界が一気に広がるような、そんな感覚に襲われる。
目を細めて周囲を確認すると、そこは森の中に作られた、大きな大きなお茶会場だった。
鳴上が桜木から聞いた話を全員にすると、「戦闘もあるのかよ!」と花村が情けない声を出す。
「ぜってー勝てねえって!あの人めっちゃつえーし!」
「ま、まあ、もしかしたらってだけだから…」
「もしかしたら、あるんスよね?」
「……ははは」
「そこは否定してくれよ!」
皆でふざけあいながら、クマの案内する方へと歩く。
そこは桜木がいつも通るテレビの辺りらしく、到着すると確かに赤いテレビが一台置いてあった。
その奥に真っ白な通路が出来ていて、「このあたりにシャドウの気配はないよ」と久慈川が告げる。
「シャドウの気配……っぽいのは、奥の一つだけ。周りには全然いないっていうか……現れる気配がない、かな」
「……わかった」
意を決して通路に足を踏み入れると、ぶわりと風が吹いて、その白が鮮やかに色づき始めた。
緑。森のような空間になったそこは、時折木の矢印の看板で『こちら』と示している。
大小と大きさが変わるキノコがポンポンと現れては、子供の無邪気に笑う声が聞こえてきた。
『Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank….』
『“Oh dear! Oh dear! I shall be too late!”』
『“Tweedledum and Tweedledee agree to have a battle; for tweedledum said Twweledee had spoiled his nice new rattle…”』
拙い英語を紡ぐ声。それは森の中から聞こえ、そしてまた森の中に消えていく。
最初の二つは不思議の国のアリスだろう。次に聞こえたのは双子のディーダム……鏡の国のアリスか?
鳴上がそう考えながら歩いていくと、視界が一気に広がるような、そんな感覚に襲われる。
目を細めて周囲を確認すると、そこは森の中に作られた、大きな大きなお茶会場だった。