おかしなお茶会 前
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テレビが消えて、ゴクリと息を飲む。
いつの間に起きていたのか、全員が画面を見ていて、そしてボソリと、クマが言った。
「今の……シャドウじゃないクマ」
「……え?」
「センセイ、ユキサンに電話するクマ!
多分、迷い込んで無いから…!」
「ああ!」
携帯を取り出し、履歴からコールする。
暫く鳴り響いてから、『もし、もし…』と小さな声が聞こえてきた。
それはなんとか押し出したような息も絶え絶えの声で、俺はスピーカー状態に切り替えて呼ぶ。
「ユキさん!!今何処にいますか!?」
『…悠?…ごめん、風邪引いてて……げほっ』
「え……」
『今は、えっと……丁度、マヨナカテレビから戻った後…だから……ソファーで、寝てる…』
ゲホゲホと咳をしながら、ユキさんは言う。
「ユキさん、あの、それは……」と続けて訊こうとすると、りせがバッと携帯を奪った。
「いつから!?苦しくない!?」
『その声は…りせ……?まだ、解散してなかったのか……?』
「いいから!」
『……こっちに戻ってから、で、苦しくはない、かな…』
「熱は?何度?」
『体温計ないから……分かんないけど…』
「先輩、私ユキさんの家行ってくる!」
「え、ちょっ……」
呼び止めるより前にりせは家から飛び出し、俺は皆にひとまず向き直る。
「詳しい話は明日にして、今日はもう解散にしよう」
「いいけど…大丈夫なのか?」
「もしりせ達と同じように何か来ても、俺らだったらどうにかなるだろ?」
だって俺たちは、既にペルソナを持っているから。
そう言うと陽介は「そうだな」と頷いて、他のメンバーに帰るよう促し始めた。
「あ、あの、俺もユキサンとこ行きたいんすけど…」
「……ありがたいけど、もし感染系の風邪だったら移る可能性があるから」
今にも駆け出しそうな完二を説き伏せ全員が帰るのを確認すると、俺は必要そうなものを持ってユキさんの家に行くことにした。
いつの間に起きていたのか、全員が画面を見ていて、そしてボソリと、クマが言った。
「今の……シャドウじゃないクマ」
「……え?」
「センセイ、ユキサンに電話するクマ!
多分、迷い込んで無いから…!」
「ああ!」
携帯を取り出し、履歴からコールする。
暫く鳴り響いてから、『もし、もし…』と小さな声が聞こえてきた。
それはなんとか押し出したような息も絶え絶えの声で、俺はスピーカー状態に切り替えて呼ぶ。
「ユキさん!!今何処にいますか!?」
『…悠?…ごめん、風邪引いてて……げほっ』
「え……」
『今は、えっと……丁度、マヨナカテレビから戻った後…だから……ソファーで、寝てる…』
ゲホゲホと咳をしながら、ユキさんは言う。
「ユキさん、あの、それは……」と続けて訊こうとすると、りせがバッと携帯を奪った。
「いつから!?苦しくない!?」
『その声は…りせ……?まだ、解散してなかったのか……?』
「いいから!」
『……こっちに戻ってから、で、苦しくはない、かな…』
「熱は?何度?」
『体温計ないから……分かんないけど…』
「先輩、私ユキさんの家行ってくる!」
「え、ちょっ……」
呼び止めるより前にりせは家から飛び出し、俺は皆にひとまず向き直る。
「詳しい話は明日にして、今日はもう解散にしよう」
「いいけど…大丈夫なのか?」
「もしりせ達と同じように何か来ても、俺らだったらどうにかなるだろ?」
だって俺たちは、既にペルソナを持っているから。
そう言うと陽介は「そうだな」と頷いて、他のメンバーに帰るよう促し始めた。
「あ、あの、俺もユキサンとこ行きたいんすけど…」
「……ありがたいけど、もし感染系の風邪だったら移る可能性があるから」
今にも駆け出しそうな完二を説き伏せ全員が帰るのを確認すると、俺は必要そうなものを持ってユキさんの家に行くことにした。