終わりと始まり
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家に戻れば、ジュネスで買ったジュースで乾杯して、料理対決で盛り上がって。
ユキさんが残していったおかずも「やっぱりおいしいね」なんて言って、全部食べちゃって。
皆が満足し、そのまま疲れて寝てしまった後。菜々子ちゃんも部屋に戻って、俺は一人、真っ暗なテレビを見ていた。
(……ユキさん、もう家に戻ったかな)
時計の針が、カチコチと規則正しい音を刻む。
そしてその針が頂点に合わさった時、―ブツッと黄色い画面が灯った。
「!?」
有り得ない。
慌てて近くで寝ていた花村を揺り起こし、そして画面を注視する。
『望んでも、望んでも、もう手に入らないもの、なーんだ?』
ノイズ混じりの画面の向こう、黒い帽子を被った青年が、口元に笑みを湛えながら問う。
『答えが知りたいのなら、俺のお茶会においでよ』
その聞き覚えのある声は『笑うはずなんてなく』て、でも違和感はどこにもなくて。
『まあ、答えなんてないんだけどね』
テロップも舞台装置も何もない場所で、彼は優しく笑い、そして画面は黒く染まった。
ユキさんが残していったおかずも「やっぱりおいしいね」なんて言って、全部食べちゃって。
皆が満足し、そのまま疲れて寝てしまった後。菜々子ちゃんも部屋に戻って、俺は一人、真っ暗なテレビを見ていた。
(……ユキさん、もう家に戻ったかな)
時計の針が、カチコチと規則正しい音を刻む。
そしてその針が頂点に合わさった時、―ブツッと黄色い画面が灯った。
「!?」
有り得ない。
慌てて近くで寝ていた花村を揺り起こし、そして画面を注視する。
『望んでも、望んでも、もう手に入らないもの、なーんだ?』
ノイズ混じりの画面の向こう、黒い帽子を被った青年が、口元に笑みを湛えながら問う。
『答えが知りたいのなら、俺のお茶会においでよ』
その聞き覚えのある声は『笑うはずなんてなく』て、でも違和感はどこにもなくて。
『まあ、答えなんてないんだけどね』
テロップも舞台装置も何もない場所で、彼は優しく笑い、そして画面は黒く染まった。